BBC News

2017年8月8日

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豪メルボルンの海辺で5日夜、16歳少年が水に足を入れたところ、気が付いたら足首が血だらけになり、病院に運ばれた。「海のノミ」とも呼ばれるヨコエビが原因ではないかと言われている。

サム・カニザイさん(16)は、メルボルンのブライトン・ビーチで水に足をつけて間もなく、足首から大量に出血しているのに気付いた。父ジャロッドさんによると、帰宅した息子の傷は「戦争の傷のよう」で、出血が止まる気配がなかったという。

(注意: この記事にはこの先、傷口のアップ写真が掲載されています)

サッカーの試合に出てくたびれていたサムさんは5日、自宅近くの海で足を冷やそうと浜辺に向かった。サムさんはBBCラジオに対して、暗い中、冷たい水に30分ほど腰まで浸かっていたところ、脚がチクチクし始めるのに気付いたと話した。

足首に砂がついたのだと思い、足を振ってそれを払い落としたつもりだったサムさんは、砂浜を歩きながら足元に目をやり、「血だらけだ」と気づいたという。

「血はずっと止まらなくて、今でもじわじわ血がにじみ出ている」とサムさんは言う。

父ジャロッドさんはBBCニュースに対して、「まるで戦争の傷みたいでした(略)手投げ弾攻撃に遭ったみたいな。すごく血が多かった」と話した。

「まずシャワーを浴びさせたものの、シャワーで流しても血はすぐに出てきた。血はまったく固まらなくて、ひたすら出血が続いた」

サムさんの皮膚には無数のピンで刺したような細かい傷口があった。2カ所の地元病院が原因を特定できなかったため、ジャロッドさんは息子がけがをした海辺に戻って自ら調べることにした。

「同じ場所にゆうべ、自分で水の中に立ってネットでこの妙な生き物を集めた」とジャロッドさん。「ダニみたいな小さい生物を大量に捕まえて、専門家に分析を依頼した」。

ジャロッドさんは、息子サムさんの足に傷跡が残らないよう期待すると話す。サムさんは完全回復する見通し。

「どうしてこんなことになったのか、専門家の説明を待っているところだ」とジャロッドさんは話した。

ジャロッドさんが集めた生物サンプルを調べたビクトリア博物館の海洋生物学者、ジェネフォー・ウォーカー=スミスさんは、豪紙ヘラルド・サンに対して、問題の生物はおそらくヨコエビの一種のフトヒゲソコエビではないかと話した。

「集団で餌を食べていたところを(サムさんが)邪魔したのかもしれない。通常は、ピラニアみたいに獲物を攻撃したりしない」

一方で、シドニー大学のマリー・トムソン博士は、ワラジムシの一種のニセスナホリムシではないかと見ている。

ヨコエビもワラジムシもいずれも、死んだ魚やカニ、海虫などを餌として、特に夜間に活発に活動する。

専門家たちによると、今回のような事態は極めて珍しく、心配する必要はないという。

(英語記事 Australian teenager in hospital after sea bug attack

提供元:http://www.bbc.com/japanese/40858917

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