BBC News

2017年11月13日

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イラクとイランの国境地域で12日午後9時18分(日本時間13日午前3時18分)ごろ、マグニチュード(M)7.3の強い地震があり、400人以上が死亡し、7000人以上が負傷した。

イラン国営メディアによると、西部ケルマンシャー州を中心に国内で413人が死亡した。イラクではさらに少なくとも首都バグダッドで7人が死亡したという。

イランの支援組織によると、少なくとも7万人が避難所を必要としているという情報もある。

イラン国営テレビIRINNが政府の非常事態サービス責任者、ピール・ホセイン・クーリバンド氏の話として伝えたところでは、イラク国境から約15キロのサルポル・エ・ザハブの町で多数の被害者が出ている上、主要な病院が大きく損壊した。クーリバンド氏によると、土砂崩れによって救助隊の現地入りが阻まれている。山岳部の住宅の多くは、泥のレンガで作られており、揺れに弱い。

イラン赤新月社のモルテザ・サリム代表はIRINNに、少なくとも8つの村で被害の報告があり、「これ以外の村でも停電があり、通信にも混乱が出ている」と話した。

米地質調査所(USGS)によると、震源地はイラク国境沿いのイラン・ハラブジャから南西約30キロ。震源の深さは約33.9キロ。トルコ、イスラエル、クウェートでも揺れが感じられたという。イランは地下を複数の大きい断層が走る地震多発地域にある。

イラク側では、クルド人自治地域のスレイマニヤから約75キロ東のダルバンディカンで、大きな被害が出ている。自治政府のレカウト・ハマ・ラシード保健相はロイター通信に、「危機的な状況だ」と話した。イラク保健省によると、320人以上が負傷したという。

自治地域の州都アルビルにいるBBCのラミ・ルハイエム記者によると、揺れは1分以上続いた。「最初の数秒間はほとんど気づかないほどで、かすかに揺れているのか自分の気のせいか分からなかった。それでも間もなく建物が左右に揺れ始めたので、地震だと間違いようもなくなった」。

バグダッドでは、強い揺れに多くの住民が慌てて屋外に出たという。モスク(イスラム教礼拝所)のスピーカーが祈りを流し続けている。3人の子供がいるマジダ・アミールさんはロイター通信に、「子供たちと夕食をとっていたら、いきなり建物が空中を飛びまわり始めた。最初は巨大な爆弾かと思ったけれども、周りの人たちが『地震だ!』と叫んでいるのが聞こえた」と話した。

(英語記事 Iraq-Iran earthquake: Deadly tremor hits border region

提供元:http://www.bbc.com/japanese/41964643

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