BBC News

2018年3月26日

»著者プロフィール

スペイン北東部カタルーニャ自治州の各地で25日、独立派のカルレス・プッチダモン前首相がドイツで拘束されたことに抗議する大規模なデモが発生した。

プッチダモン氏に対しては、扇動罪および反乱罪の容疑で先週24日に国際逮捕状が出ており、25日にドイツ当局によって拘束された。

バルセロナや近隣の都市で行われたデモには、何万もの人々が参加した。プッチダモン氏は26日にドイツの裁判所に出廷する予定となっている。

プッチダモン氏は、訪問先のフィンランドから現在滞在するベルギー・ブリュッセルに戻る途中、デンマークからドイツに入った時点で拘束された。

同氏は、昨年10月にカタルーニャ州のスペインからの独立を一方的に宣言したが、スペイン政府はカタルーニャ州の自治権を停止。解任されたプッチダモン氏はブリュッセルに逃れていた。

誰が抗議しているのか

バルセロナ中心部でデモに参加した人々は、「政治犯に自由を」「欧州は恥知らずだ!」などと唱えながら、欧州委員会の代表部やドイツ領事館に向かった。

スペインのEFE通信は、バルセロナ中心部のデモの参加者数は5万5000人に上ったもようだと報じた。デモで17人が負傷し、3人が逮捕されたという。

このほか、プッチダモン氏が市長を務めたことがあるジローナをはじめ、タラゴナやリェイダなどでも、より規模の小さなデモが行われた。一部のデモ参加者たちは、複数の場所で道路にバリケードを築いた。

カタルーニャでは、次期州首相候補だった独立派のジョルディ・トゥルイ氏が23日に拘束されたことへの抗議デモが起きるなか、独立派が州首相の指名を断念、緊張が高まっている。

スペインの最高裁判所は23日に、カタルーニャ州指導者たちが反乱罪や公金流用、あるいは国家反逆罪に問われるべきだと判断を下している。指導者らは全員、容疑を否定している。

プッチダモン氏の逮捕

ドイツ警察によると、プッチダモン氏はデンマークとの国境沿いの北部シュレスビヒ・ホルシュタイン州で高速警察隊によって拘束された。

プッチダモン氏は先週、フィンランドを訪問し、議員たちと意見交換したり会議に出席したりしていたが、逮捕状の再発行は同氏にとって想外だった。

フィンランド当局に拘束される前に同国を出国したプッチダモン氏は、ドイツに到達した時点で拘束された。

https://twitter.com/15MBcn_int/status/977975452869545984

ツイッターへの投稿によると、プッチダモン氏拘束への抗議デモによってバルセロナ市内の道路5本が封鎖された。

プッチダモン氏の広報を担当するジョアン・マリア・ピケ氏は、プッチダモン氏が「いつも通り、ベルギーの司法に自分を委ねるため」ベルギーに向かっていたと語った。

プッチダモン氏などカタルーニャ州指導者たちへの国際逮捕状は、指導者たちがスペインに帰国する意思を示しているとして、昨年12月にスペインの裁判官によっていったん取り下げされていた。

今後どうなるのか

プッチダモン氏はドイツ北部のノイミュンスターで一晩勾留された。26日の出廷では身元の正式な確認がされる。その後、送還手続きが進められるまで勾留を継続するかが判断される。

スペインが主張している容疑で有罪となった場合、最大30年の禁錮刑が科される。

今回の動きは、カタルーニャ州の独立運動をめぐるスペイン政府の対応では最も厳しいものとなっている。独立運動の指導者たちはほぼ全員、主要な訴訟の対象となっている。

さまざまなカタルーニャ州政治家たちが国際逮捕状の対象となっている。その一人、クララ・ポンサティ前教育相はスコットランドのセント・アンドリューズ大学で教えているが、警察に出頭する意向を示している。

(英語記事 Spain Catalonia: Mass protests after Germany detains Puigdemont

提供元:https://www.bbc.com/japanese/43537610

関連記事

新着記事

»もっと見る