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2018年6月7日

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ドナルド・トランプ米大統領の法律顧問、ルディ・ジュリアーニ元ニューヨーク市長は6日、同大統領が5月に米朝首脳会談の中止を通告した際、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が日程の再調整を「懇願」してきたと発言した。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、ジュリアーニ氏は「金正恩は手と膝をついて懇願してきた。まさしく向こうにとってもらいたい姿勢そのものだ」と話したという。イスラエルで開かれた投資会議の場で発言した。

これまでに北朝鮮からこの発言に対する反応はない。

ジュリアーニ氏は、2016年米大統領選のロシア疑惑をめぐり、今年4月下旬からトランプ氏の弁護士を務め、精力的にテレビ出演を重ねている。トランプ陣営弁護士がポルノ女優に不倫の口止め料を払った後、トランプ氏がこれを弁済したと述べるなど、その相次ぐ発言が注目されている

6月12日にシンガポールで行われる予定の米朝首脳会談をめぐっては、トランプ氏が5月24日に北朝鮮の「あからさまな敵対心」などを理由に中止を通告した。しかしその後、北朝鮮が遺憾の意を示したのを受け、6月1日には予定通り開催すると発表している。

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トランプ氏は5日、計画は「非常に順調に進んでいる」と述べていた。

米朝首脳会談をめぐっては5月、ジョン・ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が北朝鮮の状況をリビアと比較したことで危うく中止になるところだった。

ボルトン氏は、北朝鮮の非核化は「リビア方式」に則って行われるだろうと発言した。リビアのカダフィ大佐は核開発計画を放棄したものの、数年後に西側諸国が支援する反政府勢力によって殺害された経緯があり、北朝鮮はこれに懸念を強めた。

北朝鮮の外務省はボルトン氏を名指しで批判する声明を発表。一方、トランプ大統領はボルトン氏の発言から距離を置いた。


米朝会談、これまでの経緯

5月10日――トランプ米大統領、6月12日にシンガポールで米朝首脳会談を行うと発表

5月12日――北朝鮮、核実験場の破棄を発表

5月16日――ジョン・ボルトン米大統領補佐官が北朝鮮の非核化に「リビア方式」を適用すべきだと示唆したことを受け、北朝鮮が会談中止の可能性を警告

5月18日――トランプ氏、「リビア方式にはしない」と発言。ボルトン氏の発言から距離を置く

5月21日――マイク・ペンス米副大統領が、取引に合意しなければ北朝鮮は「リビア方式が終わったように終わるしかない」と発言

5月22日――トランプ氏、「一定の条件を満たさない限り(中略)会談は行わない」と示唆

5月24日――北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官、ペンス氏の発言を「愚か」と非難

――トランプ大統領が会談中止を通告。北朝鮮の「強烈な怒りやあからさまな敵対心」を理由に

5月26日――南北首脳会談の「電撃的」開催。金委員長は米朝首脳会談実現に「確固たる意思」を表明

6月1日――金委員長の腹心とされる金英哲副委員長が、委員長の親書をトランプ氏に手渡す。トランプ氏、会談実施を発表


(英語記事 Trump lawyer says Kim 'begged' for summit

提供元:https://www.bbc.com/japanese/44392995

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