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2019年3月29日

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出産して間もないバングラデシュの女性が2つ目の子宮で双子を妊娠していることが分かり、前回の出産から約1カ月後に帝王切開で出産した。担当医がBBCに明らかにした。

農村に住むアリファ・サルタナさん(20)は今年2月末、クルナ地方の医大病院で男の子を早産で産んだ。さらにその26日後の3月21日、腹部に痛みを訴えたため、ジェソーレ地方の病院に救急搬送された。

診察の結果、2つ目の子宮に双子を妊娠していることが分かり、医師団が帝王切開を行った。

双子は健康で、母親と一緒に4日後の25日に退院できたという。

担当医のシーラ・ポッダル医師はBBCに、「搬送されてきた患者を超音波で検査し、双子がおなかにいるのに気づいた。私たちにもとてもショックで、とても驚いた。このようなケースを初めて見た」と話した。

ポッダル医師によると、サルタナさんと夫は「とても貧しく」、最初の妊娠中も超音波検査を受けたことがなかったという。

「ほかに2人を妊娠しているなど、本人もまったく気づいていなかった。帝王切開によって、男女の双子を出産した。母子共に健康で、何もかもがうまくいってとても喜んでいる」と医師は話した。

シンガポールの産科医、クリストファー・ウンさんはBBCに、「超音波検査を受けていれば、子宮が2つあるのはすぐに分かる」ものの、超音波検査をなかなか受けられない農村部では、分からないままのこともあると話した。

「女性はおそらく、卵を3つ排卵し、それが妊娠可能期に同時に受精した結果、3人の胎児が育ったのだろう」

AFP通信によると、スルタナさんは3人の子供が生まれて幸せだと言いつつ、育てるのは経済的に大変だろうと話している。

夫は肉体労働者で、月収は約1万円前後だが、「できるだけのことはする」とAFPに述べた。

「子供が全員健康なのは、アッラーの奇跡。全員を幸せにするため、できる限りがんばる」と話したという。


重複子宮とは

女性の体内に1つではなく2つの子宮ができる疾患。

通常は胎児の中で小さい2つの管だったものが合わさり、ひとつの大きい臓器に成長し、子宮となる。しかし場合によっては、これが完全に分離した2つの子宮になることもある。

症状の程度には差があり、場合によっては不妊につながる。

発生頻度については様々な見解があるが、イギリスでは1000人に1人が影響を受けるとみられている。

自覚症状は少なく、超音波検査を受けて初めて見つかることが多い。


(英語記事 Bangladesh woman with two wombs has twins one month after first birth

提供元:https://www.bbc.com/japanese/47743001

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