BBC News

2019年5月28日

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ブラジル北部マナウスの複数の刑務所で27日、受刑者計40人以上が死亡しているのが発見された。全員、窒息死したとみられている。前日にはこれらの刑務所の1カ所で、受刑者同士の抗争で15人が死亡する事件が起きていた。

当局によると、定時巡回中の刑務所職員たちが、4カ所の刑務所で犠牲者たちを発見したという。

ブラジルのポルトガル語ニュースサイト・グロボは、死亡した受刑者たちの他に、けがをした受刑者たちもいると伝えている。

前日の26日には、マナウスのアニジオ・ジョビン刑務所で、面会時間中に受刑者同士の争いが発生。当局によると、先をとがらせた歯ブラシで刺されたり、首を絞められたりした受刑者15人が死亡した。

アマゾナス州のウィルソン・リマ知事は27日、状況を「危機」と呼んだ。当局は抗争の原因などについて捜査しているという。

当時、刑務所を訪れていた面会者たちには、この抗争を目撃した人もいた。

ある受刑者の母親は「ひどい混乱状態だった」、「みんな走り出し、監房の門やドアをバンバンと叩き廊下を走って行った」と、地元メディアのリオ・タイムズ話した。

この刑務所では2年前にも受刑者たちの抗争が発生し、同国史上最悪レベルの56人が死亡した。


ギャングは刑務所改革に反対

ブラジルでは刑務所の過密が深刻化している。

統計によると、4月時点の国内受刑者は71万2305人で世界第3位となっている。これは定員の約2倍で、刑務所の過密状態が、受刑者たちの抗争や暴力、暴動、脱獄などを招いているとされる。

2017年には同国北部の刑務所で暴動が発生し119人が死亡。昨年9月には、武装集団が刑務所の外側で爆発物を爆破させ、警察官1人殺害するなどして刑務所に侵入し、受刑者92人ほどが脱獄した。

刑務所の管理制度を改善し、厳重な監視システムを導入する動きがあるが、強大な犯罪集団が刑務所の内外で反対している。

今年初めにも、刑務所の改革に反対する犯罪集団が、公的な建物や銀行、バス、ガソリンスタンドなど約80カ所を攻撃する事件が起きている。

(英語記事 At least 42 dead in Brazil prison clashes

提供元:https://www.bbc.com/japanese/48428904

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