2024年5月8日(水)

前向きに読み解く経済の裏側

2019年7月16日

筆者は労働力不足も懸念

 バブル崩壊後の長期低迷期、筆者は山奥の高齢者に好意的でした。道路や水道の維持のための工事は、事実上の失業対策として機能してきたからです。「山奥の道路も平野部の図書館も維持して、その分は政府が歳出を増やせば良い」と考えていたのです。

 しかし、今後は少子高齢化にともなう労働力不足の問題が深刻化して来ます。資金面のみならず、限られた労働力を道路維持と図書館維持が奪い合うことになるのです。

 したがって、今後は上記のような議論が避けて通れなくなる場面が増えてくるはずです。どちらに決まるのかは、民主主義ですから多数決になるのでしょうが、主権者である国民一人一人がどちらの意見に組するか、真剣に考える必要があるでしょう。

  
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