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2019年7月21日

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日本で21日に投票が行われた参議院(定数245議席)の選挙で、与党の自民・公明両党は改選124議席の過半数にあたる63議席を上回るのが確実な情勢だと、日本の複数メディアが伝えている。最大野党・立憲民主党も大きく議席を伸ばした。一方で、改憲勢力は憲法改正の発議に必要な3分の2を割り込むことが確実な情勢となった。

午後8時に投票が締め切られた。NHKなど各社の速報によると、午後9時過ぎの時点で自民、公明の与党は改選53議席を確保。非改選の70議席と合わせて少なくとも123議席に達し、参院総定数の過半数を維持することが確実になった。

一方で、自民・公明両党と無所属、日本維新の会を合わせた憲法改正に前向きな勢力が、非改選と合わせて改憲発議に必要な参議院全体の3分の2(164)以上の議席を維持できるかが注目されたものの、22日午前零時半の時点で、改選議席の数が必要な85議席に届かない結果となった。

比例区では、筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者で、れいわ新選組の特定枠1位となっていた舩後(ふなご)靖彦氏(61)、同2位で脳性まひを患う木村英子氏(54)が当選することになった。大型の車いすを使う両氏は、議員活動にあたり付添人の介助が必要。国会の受け入れ態勢づくりが急務となる。

NHKなどメディア各社の出口調査と分析によると、自民党と公明党は改選70議席前後を獲得し、全体で150席近くを獲得する見通し。野党は改選46議席以上を獲得し、全体で94議席以上を占める見通し。

立憲民主党は午後11時過ぎの時点で改選16議席を獲得し、非改選15議席と合わせて31議席に達する見込み。

安倍晋三首相は、NHKの開票速報番組で「改選議席の過半数を与党で獲得できたので、国民から『安定した政治基盤のもとにしっかりと政策を進め、そのもとで外交を展開し、国益を守れ』という判断をしてもらったと思っている。しっかりと期待に応えていきたい」と述べた。テレビ朝日の番組では、注目される憲法改正について「おかげさまで改選議席の過半数を得ることができた。少なくともちゃんと議論をしていけという国民の声をいただいたと思っている」、「(憲法改正が発議できる)3分の2の多数を形成していくのは、まさに国会の議論を通じてだと思う」、「建設的な議論を展開したい」などと語った。

朝日新聞によると、総務省が発表した午後7時半現在の投票率は30.11%だった。これには期日前投票は含まれない。時事通信などによると、期日前投票は全有権者の16.01%にあたる1706万2771人だった。同社の午後8時すぎの投票率推計は48%前後で、参院選の投票率が50%を割り込むのは24年ぶりという。

提供元:https://www.bbc.com/japanese/49064394

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