BBC News

2019年8月9日

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イタリア政府はこのほど、ヴェネチアの歴史的地区への大型クルーズ船の立ち入りを禁止すると発表した。9月から、1000トン以上の船は特定の水路が使えなくなる。

ヴェネチアでは今年6月、クルーズ船が埠頭に激突し、5人がけがをする事故が発生している。

一方で環境保護活動家からは、政府のこの措置はかねて問題となっている海底の侵食や汚染といった問題の対策としては不十分だとの指摘も出ている。

英紙フィナンシャル・タイムズによると、9月から一部のクルーズ船は市中心部から離れたフジーナとロンバルディアに停泊することになる。これにより2020年までに現在ヴェネチアを航行している船の3割が、ルート変更を余儀なくされる。

冠水の多いヴェネチアではかねて、クルーズ船が起こす波によって街の基礎が侵食されているとの批判が出ている。また、大型船が街の景観を損ねているほか、過剰に観光客を連れてきているという苦情もあった。

こうした中、6月に全長275メートルのクルーズ船「MSCオペラ」が埠頭と小型の観光用ボートに衝突したことで抗議デモが発生。大型船の全面禁止を求める声があがった。

イタリア政府は2013年、9万6000トン以上の船に対し、ヴェネチア市内を流れるジュデッカ運河の航行を禁止したが、この法律は後に撤回された。

2017年には大型船は歴史地区をう回させると発表したものの、実施に4年はかかるとされていた。

(英語記事 Venice bans large cruise ships from historic centre

提供元:https://www.bbc.com/japanese/49288512

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