「点から線」で集客力アップ
北海道ガーデン街道


磯山友幸 (いそやま・ともゆき)  経済ジャーナリスト

1962年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。87年日本経済新聞社に入社し、東京証券部、フランクフルト支局長、「日経ビジネス」副編集長などを務める。11年からフリーに。熊本学園大学招聘教授。近著に『国際会計基準戦争 完結編』(日経BP社)。

地域再生のキーワード

新進気鋭の経済ジャーナリストが、地域再生のための「キーワード」を提示します。(画像:iStock)

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旭川市から、富良野市、帯広市、南十勝にまたがる、
「北海道ガーデン街道」。日本で最も長いといえる観光ルートは、
「組み合わせによって新しいものが生まれる」というアイデアから生まれた。

 隣町にはたくさんの観光客が来ているのにウチは素通りで─。地方を歩いていると、そんな嘆きをしばしば耳にする。実は北海道の帯広もそうだったという。交通の要衝にもかかわらず、「観るものがない」と言われ続けてきた。

P・F・ドラッカーを町おこしに応用する林克彦さん

 一方で、北に車で2時間ほど行った富良野には、全国からたくさんの観光客がやってくる。ラベンダーの季節ともなれば凄まじい数だ。目の前を素通りして富良野を目指す観光客を何とかつかまえられないか。それが帯広の長年の願いだった。

 そんな願いをちょっとしたアイデアで実現させた人物がいる。林克彦さん。帯広の北、清水町で観光ガーデン「十勝千年の森」を運営するランラン・ファームの社長だ。アイデアとは、「点を線で結ぶ」ことだった。

 帯広にはいくつもの観光客向けのガーデンが点在していたが、これを富良野やさらに北の旭川と結び、一本の観光ルートにしてしまおうというのである。そうして2010年に生まれたのが「北海道ガーデン街道」だった。

北海道ガーデン街道
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 旭川から帯広までの「街道」沿いにある7つのガーデン(現在は8つ)で協議会を作り、共通チケットを発売。「街道」を案内する小冊子を作るなどPRに乗り出した。それを旅行会社に売り込んだのである。文化志向型の旅としてクラブツーリズムが取り上げると大ヒットする。60歳代から80歳代のガーデニング好きの女性に圧倒的な支持を得たのだ。

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「地域再生のキーワード」

著者

磯山友幸(いそやま・ともゆき)

経済ジャーナリスト

1962年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。87年日本経済新聞社に入社し、東京証券部、フランクフルト支局長、「日経ビジネス」副編集長などを務める。11年からフリーに。熊本学園大学招聘教授。近著に『国際会計基準戦争 完結編』(日経BP社)。

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