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2016年1月21日

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15日に発表された米アカデミー賞の俳優の候補たちが昨年に続き全員白人だったことに批判が集まるなか、映画監督のスパイク・リー氏や女優のジェイダ・ピンケット・スミスさんが2月22日の授賞式をボイコットすると表明した。こうした事態を受けて米映画芸術科学アカデミーのシェリル・ブーン・アイザックス会長は19日、候補や受賞作・受賞者を選ぶアカデミー会員の「構成を変えるため」行動を起こすと表明した。

米紙ロサンゼルス・タイムズの2012年2月記事によると、アカデミー賞に投票できる会員の94%近くが白人で、77%が男性だったという。黒人会員は約2%に過ぎず、ラティーノ系の会員は2%に満たなかった。

またアカデミー会員の年齢の中央値は62歳で、50歳未満の会員の数は14%にしかならなかった。

ではそもそも、この名高い組織の会員になるのはいったいどうすればいいのか。

まず、当然といえば当然だが、映画業界で働いている必要がある。

米映画芸術科学アカデミーの会員は俳優、作家、監督、プロデューサーなど職業に応じた支部に分かれている。さらに、ひとつの支部のみに限定されない人も会員になれるよう、「一般会員(members-at-large)」と「賛助会員(associates)」の支部もある。

各支部にはそれぞれ別個の入会資格がある。たとえば俳優の場合、過去5年間に公開された少なくとも3本の劇場映画で名前がクレジットされている必要がある。加えてその劇場映画はいずれも「アカデミーの高い水準を反映する品質のもの」でなくてはならない。しかも役は、脚本にもきちんと登場する役でなくてはならない(申し訳ないが、台詞のない通行人の役ではダメなのだ)。

「抜きんでた業績」

監督の場合は最低2作品(内1作は10年以内のもの)を監督している必要があり、この場合もやはり「アカデミーの高い水準を反映する品質と理事会が考えるもの」でなくてはならない。

アカデミー会員になりたくても、自分から申し込むことはできない。自分が加盟したい支部の会員2名に推薦してもらう必要がある。

アカデミーはさらに会員に対し、「誰かを会員候補として推薦するのは、重い責任を伴う行為です。推薦すると言う前に、その候補が『劇場映画分野で真に抜きんでた業績を示した』と自信をもって言えるかどうか、あらためて確認してください」と忠告する。

しかしアカデミー賞候補になれば、自動的に会員候補となるので、推薦人は不要だ。

賞の候補と推薦された会員候補は次に、加入が適切か支部の委員会とアカデミー理事会が検討する。

この映画界のエリート集団に招かれるかどうか最終的に決めるのは、アカデミー理事会だ。いちど会員になれば終生、会員でいられる。

新会員の検討は毎年春に一度行われる。次の推薦締め切りは3月24日。

(英語記事 How to become an Academy member)

提供元:http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-35360030

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