BBC News

2016年3月14日

トルコの首都アンカラ中心部で13日に自動車爆弾による攻撃で少なくとも34人が死亡した事件を受け、同国のエルドアン大統領は「テロを打ち負かす」と述べた。

エルドアン大統領は、爆弾攻撃は、治安部隊がテロと戦う決意を強める効果しかないと語った。

13日夕方に起きた爆発では、少なくとも34人が死亡、125人が負傷した。発表によると、爆発は商業地区の中心で交通のかなめとなっているクズライ地区のグベン公園で起きた。バス1台を含む車両数台が大破した。

アラ内相は記者会見で、14日までに捜査を終え、犯人の指名を公表すると述べた。

犯行声明は出ていないが、政府筋は少数民族クルド系の非合法武装組織「クルディスタン労働者党」(PKK)犯行の可能性を疑っている。

同大統領は声明文で、テロ組織が民間人を標的にしているのは、トルコ治安当局との戦いに敗れつつあるからだと述べた。

エルドアン大統領は、国民の連帯を訴え、将来の攻撃を抑止するため自衛の権利を行使すると述べた。

同大統領は、「国民は心配すべきでない。テロとの戦いは必ず勝利に終わり、テロリズムは打ち負かされる」と語った。

国営通信社によると、ダウトオール首相は予定されていたヨルダン訪問の延期を決めた。

米国は今回の爆破攻撃を非難。国務省のジョン・カービー報道官は、「共通するテロの脅威との戦いで、NATO(北大西洋条約機構)メンバーであるトルコとの強いパートナーシップを再確認する」と述べた。

NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長も攻撃を非難し、「このような憎むべき暴力は全く正当化できない」と語った。

クルド人住民を支持基盤とする人民民主主義党(HDP)は声明で、「我々は国民が感じている途方もない痛み」を共有すると述べた。HDPはPKKとのつながりを否定しており、PKKの暴力を批判しないという批判に反論している。

爆発は13日の午後6時40分(日本時間14日午前1時40分)頃に起きた。さらなる攻撃への懸念から周辺地域から人々が避難している。

ミュエジンオール保健相は記者会見で、現場で30人が死亡し、4人が搬送先の病院で死亡したと説明。死者のうち2人は実行犯とみられるという。また125人が病院で手当てを受けており、そのうち19人が重体という。

アンカラでは2月17日にも爆発物が大量に積まれた自動車が軍用車列の近くで爆発し、28人が死亡、61人が負傷した。

イスタンブールで取材するBBCのマーク・ローウェン記者は、半年以内に首都で3度も攻撃が起きたトルコが、いかに多方面から安全保障が脅かされているかの証左だと指摘。かつてトルコは中東で最も安定した国で、欧米にとっては不可欠な同盟国だったが、かつてのその安定が今や危険な状況に差し掛かっているとローウェン記者は話す。

(英語記事 Turkey explosion: Ankara car bomb kills at least 32)

提供元:http://www.bbc.com/japanese/35800275

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