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2016年4月14日

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米欧州軍は13日、バルト海の公海上で11日と12日にロシア軍機が米駆逐艦ドナルド・クックに10回以上繰り返し異常接近してきたと発表した。ロシア軍のSu-24戦闘機は武器を搭載している様子がなかったため、駆逐艦は特に対応しなかったという。

米軍関係者は連日の異常接近について「ここしばらくの間で最も攻撃的な行為」と批判。ドナルド・クックの艦長は相次ぐ異常接近を「攻撃の予行演習」と呼んだ。

米欧州軍は発表文書で、ロシア軍機による接近は「危険で、挑発行為になり得る」ものと批判。「ロシアの飛行行動が安全性を欠き、プロフェッショナルらしくないことに、深い懸念を抱いている」と欧州軍はコメントし、「一連の行動は両国の緊張関係を不要に悪化させ得るもので、深刻な負傷や死亡に至る計算違いや事故につながるかもしれない」と警告した。

昨年6月にもロシア軍機は黒海で米駆逐艦の上を接近飛行している。ロシアのメディアは当時、米駆逐艦ロスが「攻撃的」な行動をとっていたと報道したが、国防総省はこれを否定した。

Su-24が駆逐艦からわずか9メートル先の至近距離まで接近したこともあり、駆逐艦の周りが波立つこともあったという。

ロシア軍の行為は、海上衝突防止のための1970年合意に抵触する可能性があるが、米国がロシアに抗議する方針かどうかは不明。

ドナルド・クックを偵察し撮影するロシア軍ヘリ、カモフKA-27も、駆逐艦の近くを7回通過したという。

米欧州軍司令部によると、ドナルド・クックで同盟国の軍用ヘリの着艦訓練が行われていた際に、ロシア軍機の接近が始まった。ロシア軍機が周辺を離れるまで、訓練は中止されたという。翌日にはKA-27が低空で駆逐艦の周りを旋回した後、Su-24が再び通過を繰り返した。

Su-24は英語およびロシア語の警告に反応しなかったという。

<分析>ギャリー・オドノヒュー(ワシントン)

米国および同盟諸国とロシアの間のこうした軍事的な遭遇は、過去2年の間にかなり増えてきた。ロシアのクリミア併合と東西関係の破綻以降のことだ。

接触は様々な形をとる。領空侵犯のこともあれば、空中衝突をぎりぎりで回避したというケースもある。海上での接近や攻撃行動のふりなどもある。

現場はバルト諸国周辺各地だ。バルト海で。黒海で。ストックホルム近くというケースもあった。スウェーデン当局は、ロシア潜水艦が2014年に領海を侵犯したと認識している。

防衛アナリストたちは、これはロシアによる示威行動だとみる。ロシアには強大な軍事力があり、いいようにはされないぞという意志表示だと。

しかしこのようなことがあまり頻繁に続くので、それが意図的だろうが偶発的だろうが、世界の2大軍事大国が正面衝突するのは時間の問題だと大勢は懸念している。

(英語記事 Russian warplanes 'aggressively' pass US missile destroyer)

提供元:http://www.bbc.com/japanese/36041887

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