BBC News

2016年7月18日

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フランス南部のニースで14日夜に革命記念日の花火見物客に大型トラックが突っ込み、80人以上が死亡した事件で、ニコラス・サルコジ前仏大統領は17日、政府が安全確保に十分な対策をとってこなかったと批判した。

中道右派を率いるサルコジ氏は、イスラム教過激主義と関係するすべての外国人をフランスから国外退去させるべきだと主張。過激思想に染まったイスラム教徒の追放や、過激派になるリスクがある人物に電子発信機を装着させることを支持すると述べた。

フランスのTF1テレビに出演したサルコジ氏は、「民主主義が弱くてはいけないし、ただ祝われるものでもない。民主主義は『我々は戦争に勝つ』と言わなくてはならない」と語った。

フランス政府は、暴力的なイスラム聖戦主義との戦争が起きているとしている。

しかし、主要な攻撃事件が過去1年半で3回起きたことで、国の指導者に対する批判の声が高まっている。

ニースの事件では、80人以上が死亡したほか、現在も85人が病院で治療を受けており、そのうち18人が重篤な状態にある。

遺体のうち、正式な身元確認が完了したのはわずか35人。検察らは正確を期すため煩雑な手順が必要だと説明している。

モハメド・ラフエジブフレル容疑者(31)については、イスラム聖戦主義者だったと示唆するものは出てきていない。近隣住民は、容疑者が暴力的で単独行動が多く、飲酒やウェイト・トレーニング、サルサダンスをするのが好きだったと話している。

しかし、バルス首相はラフエジブフレル容疑者が、当局が気が付かないほど急速に過激思想に染まった可能性があると示唆した。

ラフエジブフレル容疑者は遊歩道「プロムナード・デザングレ」にトラックで突っ込んだ後、警察に射殺された。仏メディア各社は、同容疑者は事件の数日前から現場へのルートを確認していたと報じた。

ラフエジブフレル容疑者は、12日と13日に海岸沿いの遊歩道近くをトラックで通行していたという。仏ラジオ局「ユロップ1」は、防犯カメラが事件前にトラックで通過した容疑者が周りをじっくり観察している様子をとらえていたと伝えた。

ラフエジブフレル容疑者の出身国であるチュニジアの治安当局はBBCに対し、同容疑者がチュニジアを頻繁に訪れており、最も最近では8カ月前に訪れていると話した。

過激派組織のいわゆる「イスラム国」(IS)は、同容疑者が反IS連合に参加する国々の市民を標的にした攻撃の呼びかけに応じたとしている。

フランス当局は事件との関連で6人を拘束している。司法当局筋によると、17日朝にもアルバニア人の男女が逮捕された。氏名などは公表されていない。

ラフエジブフレル容疑者の別居中の妻は15日に拘束されたものの、16日に拘束を解かれた。

(英語記事 Nice attack: Sarkozy blames government for failing to prevent attacks)

提供元:http://www.bbc.com/japanese/36822477

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