BBC News

2016年7月25日

内部告発サイト「ウィキリークス」が米民主党全国委員会(DNC)幹部のメール約2万点を公表し、大統領選予備選を争ったバーニー・サンダース上院議員(バーモント州選出)をDNC幹部が妨害しようとしたという内容が明らかになったのを受けて、デビー・ワッサーマン・シュルツ委員長は24日、辞意を表明した。民主党は25日からの全国党大会で、民主党候補にヒラリー・クリントン氏を指名する見通し。

ワッサーマン・シュルツ委員長は「党大会の最後に、委員長を辞める」と述べた上で、民主党支持者に党大会を盛り上げるよう呼びかけた。

「みんながまとまれる素晴らしい大会を用意してある。これまで準備に全力を尽くしてきたDNCのチームを、民主党員全員が強力に支えて、過去最高の党大会になるよう協力してもらいたい」と委員長は声明を発表した。

委員長は大会の開会と閉会の宣言、および予定された演説は行うつもりだという。

オバマ大統領は声明で、委員長のこれまでの貢献に感謝した。

一方でサンダース議員は米ABCテレビに出演し、ワッサーマン・シュルツ氏は「委員長に留まるべきでない」と述べた。

ウィキリークスは22日、DNC幹部7人の内部メール1万9000点以上を公表。メールには、幹部の一部がサンダース氏の信仰などを材料に、その選挙運動を妨げる方法を探っていたことが書かれている。

BBCのアンソニー・ザーチャー北米担当記者は、民主党主流派が自分たちに敵対的だとかねてから批判してきたサンダース陣営と支持者たちは、メール漏洩によってその証拠を得た形だと指摘。委員長辞任だけで党内融和が得られるのかは不明だと、記者はみている。

サンダース氏と支持者たちはさらに、クリントン氏が副大統領候補にバージニア州選出の中道派、ティム・ケイン上院議員を選んだことについても、もっと急進左派な人選を期待していただけに、落胆をあらわにした。

ただしサンダース氏は「数年前からティム・ケインを知っている(略)とても、とても頭のいい人で、とてもいい人だ」と評価もしている。

25日~28日の党大会直前に党内がメール漏洩で揺れる一方、24日にはマイケル・ブルームバーグ元ニューヨーク市長がクリントン陣営支持を表明する方針を発表した。

(英語記事 US election: Democrats' chair steps aside amid email row)

提供元:http://www.bbc.com/japanese/36881015

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