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2016年8月25日

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南米コロンビアで24日、政府と左翼ゲリラ「コロンビア革命軍」(FARC)が和平交渉の最終合意に至った。歴史的な合意によって、半世紀以上にわたる内戦が正式に終結する。

政府とFARCは、社会的排斥を終わらせる取り組みでの協力や、対立の犠牲となった人々に正義をもたらすこと、安定し持続する和平の実現で合意した。

和平合意の発表は、2012年11月から交渉が続けられてきたキューバの首都ハバナで行われた。

内戦によって推計22万人が殺害され、数百万人が家を追われた。

政府とFARCは共同文書で、「最終的かつ完全、決定的な合意に至ったことを発表する」と述べた。

ハバナで開かれた式で、政府を代表するウンベルト・デ・ラ・カレ氏と、FARCの主席交渉人イバン・マルケス氏が合意文書に署名した。

デ・ラ・カレ氏は「ゴールに到達した」と述べ、「戦争は終わったが、新しい始まりでもある。今回の合意は、より包容力のある社会への道を開く」と期待を示した。

政府とFARCは今年6月に停戦に合意して以来、最終的な和平合意を目指していた。

マルケス氏は、「山あり谷ありの、難しい仕事だった」と交渉を振り返った上で、「それでも心に従って取り組んだ。今後は国を前に進められる、と言えるようになった」と喜んだ。

オバマ米大統領は、コロンビアのサントス大統領に電話を掛け、合意を祝福した。

ホワイトハウスは文書で、「この歴史的な日が、コロンビアの人々の安全と繁栄を推進することができる、公平で持続的な和平合意を完全に実施するという、長い過程の非常な重要な岐路だと、大統領は認識している」とコメントした。

勝者も敗者もなく

合意に基づき、FARCは戦闘による抵抗を止め、合法的な政治プロセスに参加する。FARCの交渉人で、リカルド・テレズという名前でも知られるロドリゴ・グランダ氏はツイッターで、「交渉によって平和に至れば、勝者や敗者が生じる余地はない」と述べた。「コロンビアが勝ち、死が敗れた」。

これに先立ち、愛称「ティモチェンコ」の「ティモレオン・ヒメネス」ことロドリゴ・ロンドニョFARC最高司令官はツイッターで、「コロンビア時間の午後6時(日本時間25日午前8時)に交渉の終了と(和平の)合意達成を発表する」と述べていた。

サントス大統領も、24日に「歴史的で非常に重要なニュース」が発表されると約束していた。

FARCは1964年から政府との武力闘争を開始。中南米で最も長期にわたる対立となっていた。

これまでの4年間で和平交渉は、土地改革、FARCの麻薬密輸への関与、犠牲者にとっての正義の実現、武装解除、将来の政治参加、合意の実施方法をめぐる6つの分野で合意に達した。

和平合意はコロンビアで実施される国民投票によって承認されることが必要。サントス大統領は国民投票が10月2日に実施されると発表した。

サントス大統領は合意署名直後のテレビ出演で、「我々にとって人生で最も重要な選挙になる」と述べた。

アルバロ・ウリベ前大統領は、国民投票で合意が拒否されるよう訴える運動を率いている。

コロンビアの内戦

・推計で22万人が殺害された。

・500万人以上が住まいを失った。

・700万人以上が犠牲者として登録された。

・FARCのメンバーは6000~7000人。

(出典:コロンビア政府)

(英語記事 Colombia and Farc rebels sign historic peace agreement

提供元:http://www.bbc.com/japanese/37182159

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