BBC News

2016年9月28日

11月の米大統領選に向け26日に行われた第1回テレビ討論会の視聴者数が8400万人となり、36年ぶりに最高記録を更新したことが27日、明らかになった。

これまでの最高記録は、1980年に当時のジミー・カーター大統領とロナルド・レーガン候補が対決した討論会の8060万人だった。

今回発表された視聴者数は、米テレビ局の13チャンネルによる中継放送から集計されたもので、実際の視聴者数は大幅に上回っている可能性がある。海外でもオンライン中継のほか、バーや集会でのパブリックビューイングが開かれ、多数の視聴者がいたとみられる。

調査会社ニールセンによると、98分に及んだ討論会中の視聴率は終始高水準を保った。

トランプ氏は27日に開かれた支持者集会で、討論会が「視聴者数がテレビ史上最も多い番組のひとつ」になるだろうと考えたものの、「いったん深い息をして」、「家族に話しかけているような気持ち」で取り組んだと語った。「(浮かんでくる考えを)シャットアウトしてしまうんだ」。

視聴者数で米国の史上最高記録を出したのは、2015年のプロフットボールNFLの優勝決定戦「スーパーボウル」で、ニューイングランド・ペイトリオッツとシアトル・シーホークスが対戦した番組を1億1440万人が視聴した。

合計3回予定されている大統領候補の討論会の残り2回は、来月9日と19日に行われる。投票日は11月8日。

第2回討論会は、同時に開かれるNFLのグリーンベイ・パッカーズとニューヨーク・ジャイアンツの試合と視聴者を奪い合う形になる。

第1回討論会――どちらが勝ったか

討論会を受けた世論調査では、どちらの候補が優勢だったかについて意見が分かれている。調査の回答者は比較的少数で、今後さらに綿密な調査結果が発表される見通し。

クリントン氏は27日、討論会で自分とトランプ氏の重要な違いがはっきり示されたとし、「みんなが彼(トランプ氏)の態度、気質、演壇での言動を見ることができ、自分の目で判断することができた」と語った。

クリントン氏は、「明らかに間違った内容の非難や主張をしていると何度か思った。多くの人が不快でいやになるだろうと思う主張をした。選挙運動や自分の見せ方は彼の好きなようにできるが、本質的なのは、世界で最も重要で、難しい仕事をする気質や適性、資格があるかどうかだ。人々は昨晩、私たち2人の間のとてもはっきりした違いを見たと思う」と述べた。

トランプ氏は27日に出演したフォックス・ニュースの番組で、前日の討論会はうまくいったとしたものの、司会者のレスター・ホルト氏がクリントン氏の「スキャンダル」を追求しなかったと不満を述べた。

トランプ氏は、「過去にたくさんあったビル・クリントン(元大統領)の浮気」について触れることも考えたが、聴衆の中に夫妻の娘のチェルシーさんがいたため思いとどまったと語った。

トランプ氏は、「いくつかの方法で彼女(クリントン氏)をもっと激しく攻撃できた。誰の感情も傷つけたくなかったからかなり手を緩めた」と述べた上で、次の討論会では攻撃を強めるかもしれないと語った。

討論会中にクリントン氏に気持ちを乱されたことはなかったかとの問いにトランプ氏は、「終了直前、最後の質問ではそうだったかもしれない」と話した。

クリントン氏は、トランプ氏が一時所有していた美人コンテスト「ミス・ユニバース」の優勝者アリシア・マチャドさんを体重増を理由に「ミス・ピギー(子豚さん)」と呼んだことを非難した。

反論したトランプ氏は、マチャドさんの「体重はものすごく増えた」と述べ、コンテストにとって問題だったと主張した。

討論会後にクリントン氏は、マチャドさんがトランプ氏にどんな扱いを受けたかを話す選挙運動のビデオをツイッターに投稿した。

世論調査の結果

討論会直後に行われたCNN/ORC世論調査では、62%がクリントン氏が優勢だったと答え、27%がトランプ氏に軍配をあげた。

同調査は全国の登録有権者から不作為に選ばれた521人の回答を基にした。民主党支持者と答えた人が41%おり、共和党支持者はわずか26%だった。

非公式のCNBCによるウェブサイト上の調査では、61%がトランプ氏が優勢だったと回答。一方、クリントン氏に軍配をあげたのは39%だった。

民間調査会社パブリック・ポリシー・ポーリングによると、討論会を視聴した有権者1002人のうち51%がクリントン氏が優勢だったと回答。40%がトランプ氏が優勢だったとし、9%が分からないとした。

(英語記事 Presidential debate: Trump says he might 'hit Hillary harder'

提供元:http://www.bbc.com/japanese/37492104

関連記事

  • PR
  • 新着記事

    »もっと見る