定年バックパッカー海外放浪記

2016年11月20日

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高野凌 (たかの りょう)

定年バックパッカー

1953年生まれの62歳。横浜生まれ、神奈川県出身。大学卒業後は商社、メーカー勤務を経て2013年定年退職。2014年春から海外放浪生活を始める。放浪歴は地中海、韓国、インドシナ半島、インドネシア、サンチアゴ巡礼など。サラリーマン時代は主として海外業務に従事。ニューヨーク、テヘラン、北京にて海外駐在を経験。身長170センチ、57キロ。獅子座。A型。現在2人のご子息は独立し、夫人との2人暮らし。孫1人。

[フランス中西部Le Puyからスペインの聖地Santiagoを経てMuxiaまで]
(2015.4.22-7.16 86days 総費用37万円〈航空券含む〉)

ギリシア、ロードス島の中国商人(その2)

村の雑貨屋の店先の見事なレモン

 (承前)その後数日してロードス島の中央部の観光地から離れた鄙びた田舎の村のバス停でバスを待っていた。バスは一日数本しかなく一時間以上も待つので暇つぶしにバス停の周辺に数軒だけ並んでいる店の一つである雑貨屋を覗いてみた。私が麦わら帽子を買おうと手にしたら奥から主人が出てきて「5ユーロ」と英語で言った。中国人のようであったので「ニイハオ」と挨拶すると主人は中国語で「4ユーロでいいよ」と笑顔で対応。

 そのうちに奥さんも昼ごはんの食べかけの丼を手にして出てきた。談笑していたら二人とも上海近郊の常州市の出身で1年前に店を開いたとのことであった。夫婦は40歳前後であった。奥さんから昼飯のおかずの春巻きを一つ頂き賞味した。二人は5年前にアテネに来て親類の店を手伝っていたが、知り合いから紹介されてこの店を格安で借りることにしたという。

 中国雑貨を安く仕入れるルートがあるので商売は「まあまあ(ハイクーイ)」とのことであった。中国人が「まあまあ」というのは大阪商人が「ぼちぼち」というのと同義語で「結構儲かっている」ということであろう。島の中心地まで買い物に行くとしたら一日仕事になるので村に品揃えが豊富で安価な雑貨屋があれば繁盛するだろうと納得。

スマトラ島メダンの街角

東南アジアへの中華圏の急速な拡大

 2014年10月~12月にカンボジア、ラオス、タイを周遊した際に夥しい数の中国語の看板に圧倒された。ギリシアのロードス島で中国人の小売業の展開に気付いてから外国を歩いているとなにかしら“中華経済圏の世界的拡大というトレンド”が知らないうちに急速に進行しているのではないかと常にモヤモヤと潜在的な脅威のように感じてきたのである。

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