BBC News

2016年12月24日

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19日に12人が死亡し49人が負傷したベルリンのトラック突入事件の容疑者が、イタリア・ミラノ郊外で23日午前3時ごろ、巡回中の警察に発見され、射殺された。

イタリアのマルコ・ミニッティ内務相によると、ミラノのセスト・サン・ジョバンニ地区を通常巡回していた警官2人が、駅前で不審な男性を見かけて身分証の提示を求めたところ、男が「ただちに銃を取り出し」発砲してきたため、射殺した。警官の1人が肩を負傷したが、命に別状はないという。

ドイツ当局によると、射殺された男の指紋と、ベルリンのクリスマス市突入に使われたトラック車内で採取したアニス・アムリ容疑者(24)の指紋が一致。共犯や支援者ネットワークの有無を捜査中という。

また、クリスマス市に突入したトラックのポーランド人運転手の遺体に、銃創と刺し傷があったことから、アムリ容疑者がミラノで所持していた銃で運転手を殺害したのかどうかも、確認する方針という。

イタリアのアンサ通信によると、容疑者は電車でフランスからイタリア・トリノに移動した後、列車を乗り換えてミラノに入り、中央駅から労働者の多いセスト・サン・ジョバンニ地区へ移動したものとみられる。

アンゲラ・メルケル独首相は、実行犯殺害の知らせに「安堵した」と述べつつ、イスラム過激主義のテロは「繰り返し我々に襲いかかる脅威だ」と述べた。

記者会見した首相は、政府の最優先課題はドイツ市民の安全保護で、今回の事件は「様々な疑問」を浮き彫りにしたと指摘。

「この国の法律や規則を今後さらに変更していかなくてはならない」と首相は表明した。

過激派勢力のいわゆる「イスラム国」(IS)は、アブ・バクル・アル・バグダディ指導者に忠誠を誓う容疑者のビデオを公表した。ビデオにベルリン攻撃についての言及はない。ISは、ベルリン攻撃は自分たちの指示によるものと主張している。ビデオの撮影時期や場所については、明らかにされていない。

チュニジア出身のアムリ容疑者は2011年、器物破損や脅迫、窃盗などの罪で有罪となりイタリアで服役。収監中も粗暴な行動を繰り返したことで、当局に注目されていた。

釈放後には出国を命じられ、今年4月にドイツで難民認定を申請した。ドイツ当局は申請を却下したが、有効な身分証を持たない容疑者を、チュニジアに強制送還することができなかった。

メルケル首相はチュニジアのベジ・カイド・エセブシ大統領と事件について協議。首相は報道陣に、「強制送還プロセスの迅速化を図る必要があると(大統領に)述べた」と明らかにした。

(英語記事 Berlin truck attacker Anis Amri killed in Milan

提供元:http://www.bbc.com/japanese/38425933

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