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2017年3月21日

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憲法裁判所で罷免された朴槿恵(パク・クネ)前大統領(65)は21日午前、収賄容疑などをめぐり任意聴取を受けるため検察に出頭した。

ソウル中央地方検察庁前で朴氏は記者団に対し、「国民の皆さんに申し訳なく思う。聴取に誠実に協力する」と述べた。

今月10日に大統領職を罷免されるまで、朴氏は検察による聴取の動きに抵抗していた。失職によって朴氏は免責特権を失っている。

朴氏に対しては、友人の崔順実(チェ・スンシル)被告が大手企業から資金提供を求めるのを容認していたとの疑いがかけられている。崔被告に対しては、贈収賄や汚職の容疑がかけられている。

10日午前には、ソウルの高級住宅街にある朴氏の自宅前に支持者らが集まった。検察に出頭するため朴氏が警察に警護されながら自宅を出るなか、同氏への支持を象徴する韓国国旗を振った。

朴氏は、韓国の民主化以降、初めて罷免された大統領となった。

罷免が決まった直後には、多くの人々がソウル市内で決定歓迎のデモを行った。一方で、朴氏を支持する人々が憲法裁判所の前に集まり、激しく抗議した。警官らともみ合いになったデモ隊からは2人の死亡者が出た。

憲法裁判所の決定は、何カ月にもわたる抗議デモと政治混乱の末、下された。繰り上げ実施される大統領選は5月9日の予定。

朴氏からの信頼が厚い黄教安(ファン・ギョアン)首相が現在、大統領代行を務めている。

なぜ罷免されたのか

一連の汚職疑惑は、朴氏と崔被告の友人関係を中心に展開。崔被告は大統領とのつながりを利用して、自身が運営する非営利団体への何百万ドルにも上る献金を大企業に要求していたとされる。

一連の疑惑は、朴氏と崔被告の友人関係を中心に展開。崔被告は大統領とのつながりを利用して、自身が運営する非営利団体への何百万ドルにも上る献金を大企業に要求していたとされる。

朴氏が献金要求に個人的に関与していた疑いのほか、政府文書を崔氏に見せ機密を漏らした疑いが持たれている。

韓国の国会は昨年12月に朴氏の罷免を求める決議を可決した。

憲法裁判所は今月10日の決定で、朴氏の行為によって「民主主義と法の支配(中略)の精神が大きく損なわれた」と述べている。

裁判官らは、崔被告の国政介入を許したことで、朴氏が法に触れたとし、多数の政府文書を崔被告に見せたのは、機密に関する規定の違反にあたると認めた。

さらに、朴氏が「崔氏の国政介入を完全に隠匿しようとし、疑惑が浮上するたびにこれを否定した上で、疑いを指摘した人々を批判さえした」と指摘した。

今後の展開は?

検察による任意聴取は、数日間に及ぶ長い時間をかけたものになる可能性がある。

検察は朴氏は崔被告と共謀していたと主張したが、朴氏は強く否定。これまでは捜査にも協力しない姿勢を見せていた。

しかし、免責特権を失った今、朴氏は汚職と賄賂を強要した容疑で起訴される可能性がある。

(英語記事 Ousted S Korean President Park Geun-hye faces prosecutors

提供元:http://www.bbc.com/japanese/39335974

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