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2017年5月2日

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米トーク番組やアカデミー賞授賞式などの司会で人気のコメディアン、ジミー・キメルさんが1日夜放送の番組で、生まれたばかりの息子が先天性の心臓疾患で死にかけたと涙ながらに語り、オバマケア(医療保険改革)の重要性を訴えた。

キメルさんは番組冒頭で、4月21日に息子のビリーがロサンゼルスの病院で産まれた時のことを説明。安産で生まれたものの、誕生から3時間後に紫色になりはじめたビリーちゃんの異常に看護師が気づき、調べたところ心臓疾患があると分かった。

症状は深刻で「無神論の人たちも僕たちのために祈ってくれた」とキメルさん。ビリーちゃんは生後3日で心臓手術を受けることになり、ロサンゼルス小児病院のスタッフの尽力のおかげで助かったという。

「手術から6日して家に着いて、すごい元気だ。今日はおむつを換えてくれる自分の母親におしっこをひっかけた」

声を詰まらせながら自分の経験を語った後にキメルさんは、ドナルド・トランプ大統領が国立衛生研究所の予算大幅削減を提案したものの、連邦議会がこれを受け入れずに予算を増額したことに言及し「ありがたい」と述べた。

さらに、「2014年の前は、うちの息子みたいに先天性の心臓疾患をもって生まれてきたら、既往症があるからと医療保険に入れない可能性がかなりあった。両親が医療保険に入っていなかったら、そもそも加入を断られる年齢になるまで生きられなかったかもしれない」と、オバマケアの重要性を強調した。

「自分の赤ちゃんが死にかけている時に、年収は関係ないはずだ」

「それは、共和党支持だろうが民主党支持だろうがそれ以外だろうが、それについては賛成できますよね? ですよね?」

「これはフットボールじゃない。チームの問題じゃない。みんな同じチームなんです」

「自分の子供の命を助けるのに、その費用が払えるかどうかなんて、そんな選択を親にさせたらだめだ。そんなこと、あってはならない。この国では」

トランプ氏は選挙中から、オバマケアを「大惨事」と呼び、その廃止は目玉公約のひとつだった。

3月に成立させようとしたオバマケア改廃法案は民主党が全面的に反対したのに加え、共和党内の支持が足りずに廃案となったが、共和党は引き続き、制度廃止を目指している。

あらためてオバマケアとは?

「患者保護および負担可能な医療法」というのが正式な名称(略称「負担可能医療法(ACA)」。すでに世界で最も高額になっている米国の医療費の高騰を抑制することが目的。

オバマケアの財政基盤は個人の保険加入義務。雇用主が加入する医療保険や政府の公的保険の対象にならない人は、政府運営のサイトを通じて保険に加入する必要がある。

助成金を提供するほか、若く健康な加入者を増やすことで、医療保険の保険料を引き下げようというのが制度の基本理念。50人以上を正規雇用する雇用主は、従業員に医療保険を提供することが義務付けられている。

オバマケア実施によって、2000万人の米国人が医療保険を受けられるようになった。

しかしオバマケア以前から問題だった保険料の高騰が懸念材料となっているほか、保険大手3社がオンラインの保険マーケットプレイスを撤退した。

また、全国民の保険加入を義務付け、未加入の場合には罰金として税負担を求めるという仕組みも、対象となるのは家賃や自動車ローン、学生ローンなどの支払いに追われる低・中所得の労働者世帯のため、オバマケアの不人気につながっている。

その一方でオバマケアは、キメルさんが指摘したように、保険会社が既往症を理由に保険加入を拒否することを禁止しているため、支持も強い。また若者は26歳まで、両親の保険プランに残ることができる。

また成立以前に共和党は、オバマケアで財政負担が膨れ上がると主張していたが、それも杞憂に終わった。

(英語記事 Jimmy Kimmel tells of newborn son's illness

提供元:http://www.bbc.com/japanese/39776572

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