独自のコーチング理論で個人を中心にビジネス支援
仕事に行き詰まった様子の同僚を見て、あなたなら何と声を掛ける? 答えは「大丈夫?」ではなく、「頑張ってるね」「わかるよ」「何でも話してよ」。相手の努力を認め、共感を示し、味方であると伝えることで信頼感は格段に高まっていく。
こうした対話のスキルの有効性は心理学や教育学で裏づけられ、コーチングの分野でも応用されている。コーチングとは、対話を通じて相手の主体的な考えや行動を引き出し、目標達成や成長へとつなげるコミュニケーションの技術。それをベースに脳科学や認知科学、NLP(神経言語プログラミング)なども取り入れた独自の手法「アート・シフト・コーチング」を開発したのが、株式会社i-shiftである。主に個人向けに、起業家や経営者、会社員、フリーランサーなど多様な人々のビジネスやキャリアを支援する。代表の仙道達也氏はこう話す。
「私たちのビジョンは『一家に一人コーチがいる社会』の実現。超高齢社会を迎えた今こそ、一生を通じて自分で自分の仕事を創り出す力が必要です。コーチングがその羅針盤となり、主体的に人生を設計する大きな助けになると考えています」
一人ひとりの原動力を高め日本経済をもっと明るく
仙道氏によれば、コーチングの本質は「個人の原動力」を引き上げることにあるという。会社からのお仕着せではなく、過去の経験の焼き直しでもない。一人の人間として人生をかけてやりたいことに焦点を当て、行動を起こすための思考やメンタル、実行力を磨き上げる。「個人向け」にこだわるのもそのためだ。
事実、同社の指導により、これまでに1078名の起業家が明確な売上改善を果たし、300名以上の個人事業主が1000万〜1億円超の年商に達している。仙道氏自身、もとはWebマーケティング支援を生業に起業したが、事業サポートを進める中でメンタルや思考面での支えが成否を左右する事実に気づき、独自理論の体系化へと行き着いた。
仙道氏は2024年、子育てやパートナーシップ支援までも含むコーチングの拡大普及を目指し、一般社団法人アート・シフト・コーチング協会を設立。個人の原動力強化で閉塞感漂う社会に一石を投じ、日本経済を明るく変える夢を描いている。

