月刊誌「ひととき」で、好評を博した連載「古代史紀行 アキツシマの夢」から、恵美嘉樹による歴史人物の実像に迫った十五編に書き下ろしを加え単行本化! あるときは日本古代史筆頭の謎・卑弥呼の居場所に迫り、またあるときは歴史人物の意外な一面を描き出し、その実像に肉迫する──。歴史人物が活躍した“現場”を訪れたい読者のための情報欄「歴史の舞台を訪ねて」のほか、地図・各種写真も掲載、私たちを惹きつけてやまない日本古代史の旅へ誘います。
目次
女王卑弥呼の真実
邪馬台国はヤマトか
神功皇后―ヤマトを救った琵琶湖の女神
雄略天皇と親衛隊長―倭国独立の夢に奔走す
名湯を訪れた聖徳太子
大船団、北上す―阿倍比羅夫の遠征
熱き女帝、斉明天皇
奈良時代を建てた男―カリスマ僧行基の真実
皇后の見えない糸―長屋王の変
仲麻呂は逆賊か―検証、恵美押勝の乱
「道鏡事件」の舞台裏
政治家・大伴家持の暗躍
若き日の空海―新説密教伝来譚
平安の悪女に花束を―藤原薬子の素顔
海賊は国王を夢見たのか―藤原純友の乱
後白河上皇と平清盛―両雄の蜜月と対立