BBC News

2017年12月1日

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アルゼンチン海軍は11月30日、15日から消息を絶っている潜水艦「サンフアン」の乗組員44人の救助を断念したと発表した。

アルゼンチン海軍の報道官エンリケ・バルビ大佐は、「多大な努力にもかかわらず、潜水艦の居場所を特定できなかった」と述べた。

核実験を監視するウィーンの包括的核実験禁止条約機関(CTBTO)などが、潜水艦の位置が最後に確認できた場所付近で爆発音が検知したことが先週明らかになり、乗組員らの安否は絶望視されていた。

アルゼンチン海軍の決定はなぜ?

バルビ大佐は、海中の潜水艦で乗組員が生存可能とみられる時間を念頭に、「救助を諦めるかどうか判断するまでの日数を倍以上に延長して」捜索活動を行ったと語った。

同大佐は、「捜索海域で艦船事故を示すものはなかった」ものの、乗組員の安否は確認できなかったと語り、多数の船や潜水艦が動員された捜索活動は今後、サンフアンが消息を絶った場所の海底で沈没船を探すことに「段階が変わる」と述べた。

潜水艦に何が起きたのか

サンフアンは南米最南端に近いウシュアイアでの定期的な任務を終えて基地に戻る途中、「電気系統が故障」と報告。ガブリエル・ガレアッシ海軍大佐によると、サンフアンは水面に上昇し故障を報告した。電池が「ショート」したという。

潜水艦は任務を切り上げ、すぐにマルデルプラタの基地に戻るよう指示を受けた。

最後に連絡があったのは現地時間の15日午前7時半(日本時間午後7時半)で、艦長はその際、乗組員は元気だと語っていたとされる。

サンフアンが消息を絶ってから8日後、CTBTOから潜水艦の最後の交信から数時間後に雑音を検知したとの連絡が入った。CTBTOによると、午前10時31分に潜水艦の位置が確認できる最後の地点から約30海里(60キロ)の場所で「異常な水中音波」が検知されたという。

アルゼンチン海軍はそれが潜水艦が爆発した音だった可能性があるとみている。

今週28日、バルビ大佐は記者団に対し、潜水艦が水面上に出して空気を取り入れる管のシュノーケルに海水が入ったと説明した。海水は船首の電池が設置された場所に入り、電池をショートさせ、電池が発熱しくすぶる状態が発生したという。

(英語記事 Argentina ends missing submarine rescue mission

提供元:http://www.bbc.com/japanese/42191152

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