今月の旅指南

2018年1月23日

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狩野直美 (かのう・なおみ)

東京生まれ。フリーライター。旅行業界誌の記者・編集者を経て、1994年からフリーランスに。主に海外旅行関連誌、ウェブマガジン等に記事を執筆中。

 福岡県大川市にある風浪宮(ふうろうぐう)は、1800年の歴史を持つ古社。地元では「おふろうさん」の名で親しまれている、毎年2月9日から11日の3日間行われる「風浪宮大祭」は、筑後地方三大祭の一つに数えられ、大勢の参拝者で賑わう。

 風浪宮大祭は寛文9年(166
9)には現在の形で行われていたとの記録が残る、およそ350年続く伝統行事。当日は、神功(じんぐう)皇后が嵐の中を航海中に、少童命(わだつみのみこと)の導きで無事にこの地に上陸したという、風浪宮の創建にまつわる神事が執り行われる。

 大祭初日の9日には、神功皇后が船から降り立ったとされる場所に参拝する「舳先祭(へさきさい)」を挙行。翌10日には、創建時に仮宮から本宮へ御神体を遷(うつ)した故事にならい、稚児が神輿を曳く「お発座祭(たちさい)」がある。11日には3基の神輿とともに、神職や、弓、太刀などの威儀物(いぎもの)持ち、裃(かみしも)を着た供奉(ぐぶ)者ら総勢150人による古式ゆかしい巡幸祭「お潮井詣(しおいまい)り」があり、その後、参道で流鏑馬(やぶさめ)神事が奉納される。

巡幸祭「お潮井詣り」

 ハイライトは、10日の夜に市内の若津神社から風浪宮まで締め込み姿の若衆が威勢よく駆け抜けて厄払いをする「裸(はだか)ん行(ぎょう)」で、一般の参拝者も参加可能だ。大祭期間中は、健康長寿の縁起物とされる串柿(干し柿)が売られ、これを楽しみに訪れる人も多い。

●風浪宮大祭
 <開催日>2018年2月9日~11日

 <開催場所>福岡県大川市・風浪宮(期間中のみ、西鉄天神大牟田線西鉄柳川駅から無料バス)
   <問>☎0944-87-2154

   URL:http://www.ofurousan.or.jp/
   URL:http://www.ofurousan.or.jp/event/taisai.html

*情報は2017年12月現在のものです。料金・時間・休館日などの詳細は、お出かけの際、現地にお確かめください

  
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◆「ひととき」2018年2月号より

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