ビジネスパーソンのための「無理なく実践!食育講座」

2018年12月5日

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佐藤達夫 (さとう・たつお)

食生活ジャーナリスト

1947年5月30日、千葉県千葉市生まれ。1971年北海道大学水産学部卒業。1980年から女子栄養大学出版部へ勤務。月刊『栄養と料理』の編集に携わり、1995年より同誌編集長を務める。1999年に独立し、食生活ジャーナリストとして、さまざまなメディアを通じて、あるいは各地の講演で「健康のためにはどのような食生活を送ればいいか」という情報を発信している。日本ペンクラブ会員、女子栄養大学非常勤講師(食文化情報論)、食生活ジャーナリストの会事務局長。主な著書共著書に『食べモノの道理』(じゃこめてい出版)、『栄養と健康のウソホント』(一般社団法人家の光協会)、『これが糖血病だ!』(女子栄養大学出版部)、『安全な食品の選び方・食べ方事典』(成美堂出版)、『野菜の学校』(岩波書店)、『新しい食品表示の見方がよくわかる本』(中経出版)ほか多数。講演活動では、「あなたはなぜやせられないか?」「生活習慣病は自分で治す」など肥満や糖尿病のメカニズムや、「健康長寿のための食事と生活」という食生活と健康にまつわる最新情報を、医師の視線ではなく、一般の人にわかりやすいことばで提供する。あるいは、健康を保つ上で欠かせない技術としての「安全な食品の選び方」や「食品表示の見方」あるいは「健康にいい野菜の栄養情報」を、やさしく解説する。また、長年、女性雑誌を編集してきた立場から、「男性の家事が社会を変える」「中高年からの二人暮らし」などのテーマで、男性の家庭内自立を説く。

年末にかけて仕事も忙しくなるし、会食の機会も多くなる。ビジネスパーソンの外食頻度が高まる時期に突入した。以前にもこのコラムでも書いた(http://wedge.ismedia.jp/articles/-/8131)が、「外食が健康に悪い」わけでは必ずしもない。しかし、外食の食べ方(注文の仕方)に、健康に悪影響を与える場合と、それほどでもない場合がある。たとえば、食べる機会の多いラーメンやカレーや牛丼など、「料理の種類」ごとの特徴を書いておくので、参考にしてほしい。

(maroke/iStock/Getty Images Plus)

外食はカロリーと塩分の過剰摂取に、まず注意。

・中国風料理

ほとんどの料理で、油の使用量が多い(カロリーが高め)。チャーハンや中華丼など、味付き主食は塩分も多い。一品料理(野菜炒めなど)と組み合わせる場合は白飯にする。ただし、味付けが濃いので、主食の白飯を食べ過ぎる傾向にある(ライスを大盛りにしないこと)。

揚げ物や炒め物ばかりを頼まず、蒸し物(シュウマイや小籠包など)も選択する。野菜は比較的多い。

・フレンチ

動物性脂肪(バター)のとりすぎに注意。見た目ではわからないが、下処理段階でけっして少なくない量を使ってある料理が多い。加熱野菜料理が少ないので、シチューなどで野菜をとりたい。食事のはじめに野菜サラダが出ることがある(食べる順番としては好ましい)が、ドレッシングをかけすぎないように。

コース料理では、メインディッシュを肉か魚かのどちらかにする(ダブルメインは動物性たんぱく質の過剰になりやすい)。そのほうが胃にも財布にも優しい。

また、デザートで糖質のとりすぎになりやすいので気をつける。

・イタリアン

オリーブオイルが使われることが多いせいか「健康にいいイメージ」があるが、油の過剰摂取に注意が必要。「動物性脂肪が心臓病に悪く、オリーブオイルはその逆」ということではない。いずれもとりすぎれば健康を害し、適量であれば健康に貢献する。食事の最初にパスタ類が提供されることがあるが、食後血糖値を急激に上げてしまうことがあるので(とりわけ血糖値が高めの人は)注意が必要。パスタの前に肉や魚料理を食べたい。

・エスニック(アジア風)

外食の中では野菜が多いし、油脂が比較的少ない。一方で、たんぱく質が不足する傾向にある(とりわけ女性は要注意)ので、肉魚類の入った料理を積極的に注文するようにしたい。

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