2024年5月9日(木)

ビジネスパーソンのための「無理なく実践!食育講座」

2018年12月5日

麺類は汁を残す!

・ラーメン

もう日本食の代表ともいえるほど普及した外食に「健康情報」もどうかと思うが・・・・。麺と汁の両方ともに塩分が多いことを肝に銘ずるべき。野菜が乗ってるくらいでは“帳消し”(食物繊維が塩分を体外に出すとはいっても)にはならない。カロリーも高い。ライスを付けたくなるのは、味が濃い証拠。

覚えておいてほしいことが3つ。(1)食べる頻度を減らす、(2)汁を残す、(3)早食いしない。

・そば、うどん

ラーメンとほぼ似ている。圧倒的に野菜が少なく、塩分が多い。加えてうどんは糖質も過多(糖質が悪いのではなく、糖質過多がよくない)。天ぷらの場合はカロリーも過剰。

汁は飲み干さない。つけ汁をそば湯で薄めて飲むときは、つけ汁の2/3ほどを捨ててからそば湯を注ぐ。ちなみに、そば湯に含まれる微量成分は、汁中の塩分と相殺されるほどの健康効果はない。

最近、「小どんぶりとセット」が流行だが、いくら小さくても「食べすぎ」になる。カツ丼は翌日に食べればいい。

・ステーキ

比較的安価なチェーン店も登場して食べる機会が増えたが、「たんぱく質過剰・野菜不足」に陥る典型的な外食。添えられてある野菜では、明らかに足りない(野菜を残すなどは問題外)。動物性たんぱく質の量としては、いくら小さなサイズを選んでも「3日分くらいは優にある」と考える。

主食(パンやご飯)を食べないと栄養バランスが偏るし、食べると間違いなくカロリーオーバーになる。よって、たびたび食べてはならない。

・カレー

まごうことなき“日本料理”だが、日本のカレーの味はスパイスよりも食塩によるところが大きいので、塩分のとりすぎになりがち。野菜は、見た目よりは多い。できれば「カツカレー」よりも「野菜ゴロゴロ」などを選びたい。

昔のカレーとは異なり、今のカレーは充分においしいので福神漬けやらっきょうは不要のはず。余ったご飯をこれらの漬物類でかき込まないように。

・牛丼

意外に野菜は多い(タマネギに限られるが)。さらに意外なことに動物性たんぱく質が少ない。使われている牛肉は脂がきわめて多い部位なので、動物性脂肪が過多になりがち。つゆだくは塩分のとりすぎになるので、不可!

海鮮丼

牛丼よりは健康的なイメージがある海鮮丼。たんぱく質としては肉も魚もほぼ同じような栄養価なのだが、脂肪にやや違いがある。肉の脂よりは魚の油のほうが、動脈硬化には予防的に作用するという研究報告が多い。ただし、すし飯には酢だけではなく食塩が予想外にたくさん含まれている点と、予想通り野菜が少ないという欠点がある。

・寿司

海鮮丼とほとんど同じ特徴(塩分が多く野菜が少ない)を持つ。加えて、気づきにくいのだが、握り寿司は(握ってある分だけ)ご飯の量が意外に多い。こちらは、ラーメンとは異なり「汁だけ残す」というわけにはいかないので注意が必要。


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