年末にかけて仕事も忙しくなるし、会食の機会も多くなる。ビジネスパーソンの外食頻度が高まる時期に突入した。以前にもこのコラムでも書いた(http://wedge.ismedia.jp/articles/-/8131)が、「外食が健康に悪い」わけでは必ずしもない。しかし、外食の食べ方(注文の仕方)に、健康に悪影響を与える場合と、それほどでもない場合がある。たとえば、食べる機会の多いラーメンやカレーや牛丼など、「料理の種類」ごとの特徴を書いておくので、参考にしてほしい。
外食はカロリーと塩分の過剰摂取に、まず注意。
・中国風料理
ほとんどの料理で、油の使用量が多い(カロリーが高め)。チャーハンや中華丼など、味付き主食は塩分も多い。一品料理(野菜炒めなど)と組み合わせる場合は白飯にする。ただし、味付けが濃いので、主食の白飯を食べ過ぎる傾向にある(ライスを大盛りにしないこと)。
揚げ物や炒め物ばかりを頼まず、蒸し物(シュウマイや小籠包など)も選択する。野菜は比較的多い。
・フレンチ
動物性脂肪(バター)のとりすぎに注意。見た目ではわからないが、下処理段階でけっして少なくない量を使ってある料理が多い。加熱野菜料理が少ないので、シチューなどで野菜をとりたい。食事のはじめに野菜サラダが出ることがある(食べる順番としては好ましい)が、ドレッシングをかけすぎないように。
コース料理では、メインディッシュを肉か魚かのどちらかにする(ダブルメインは動物性たんぱく質の過剰になりやすい)。そのほうが胃にも財布にも優しい。
また、デザートで糖質のとりすぎになりやすいので気をつける。
・イタリアン
オリーブオイルが使われることが多いせいか「健康にいいイメージ」があるが、油の過剰摂取に注意が必要。「動物性脂肪が心臓病に悪く、オリーブオイルはその逆」ということではない。いずれもとりすぎれば健康を害し、適量であれば健康に貢献する。食事の最初にパスタ類が提供されることがあるが、食後血糖値を急激に上げてしまうことがあるので(とりわけ血糖値が高めの人は)注意が必要。パスタの前に肉や魚料理を食べたい。
・エスニック(アジア風)
外食の中では野菜が多いし、油脂が比較的少ない。一方で、たんぱく質が不足する傾向にある(とりわけ女性は要注意)ので、肉魚類の入った料理を積極的に注文するようにしたい。