2023年1月27日(金)

ビジネスパーソンのための「無理なく実践!食育講座」

2018年12月5日

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佐藤達夫 (さとう・たつお)

食生活ジャーナリスト

1947年5月30日、千葉県千葉市生まれ。1971年北海道大学水産学部卒業。1980年から女子栄養大学出版部へ勤務。月刊『栄養と料理』の編集に携わり、1995年より同誌編集長を務める。1999年に独立し、食生活ジャーナリストとして、さまざまなメディアを通じて、あるいは各地の講演で「健康のためにはどのような食生活を送ればいいか」という情報を発信している。日本ペンクラブ会員、女子栄養大学非常勤講師(食文化情報論)、食生活ジャーナリストの会事務局長。主な著書共著書に『食べモノの道理』(じゃこめてい出版)、『栄養と健康のウソホント』(一般社団法人家の光協会)、『これが糖血病だ!』(女子栄養大学出版部)、『安全な食品の選び方・食べ方事典』(成美堂出版)、『野菜の学校』(岩波書店)、『新しい食品表示の見方がよくわかる本』(中経出版)ほか多数。講演活動では、「あなたはなぜやせられないか?」「生活習慣病は自分で治す」など肥満や糖尿病のメカニズムや、「健康長寿のための食事と生活」という食生活と健康にまつわる最新情報を、医師の視線ではなく、一般の人にわかりやすいことばで提供する。あるいは、健康を保つ上で欠かせない技術としての「安全な食品の選び方」や「食品表示の見方」あるいは「健康にいい野菜の栄養情報」を、やさしく解説する。また、長年、女性雑誌を編集してきた立場から、「男性の家事が社会を変える」「中高年からの二人暮らし」などのテーマで、男性の家庭内自立を説く。

麺類は汁を残す!

・ラーメン

もう日本食の代表ともいえるほど普及した外食に「健康情報」もどうかと思うが・・・・。麺と汁の両方ともに塩分が多いことを肝に銘ずるべき。野菜が乗ってるくらいでは“帳消し”(食物繊維が塩分を体外に出すとはいっても)にはならない。カロリーも高い。ライスを付けたくなるのは、味が濃い証拠。

覚えておいてほしいことが3つ。(1)食べる頻度を減らす、(2)汁を残す、(3)早食いしない。

・そば、うどん

ラーメンとほぼ似ている。圧倒的に野菜が少なく、塩分が多い。加えてうどんは糖質も過多(糖質が悪いのではなく、糖質過多がよくない)。天ぷらの場合はカロリーも過剰。

汁は飲み干さない。つけ汁をそば湯で薄めて飲むときは、つけ汁の2/3ほどを捨ててからそば湯を注ぐ。ちなみに、そば湯に含まれる微量成分は、汁中の塩分と相殺されるほどの健康効果はない。

最近、「小どんぶりとセット」が流行だが、いくら小さくても「食べすぎ」になる。カツ丼は翌日に食べればいい。

・ステーキ

比較的安価なチェーン店も登場して食べる機会が増えたが、「たんぱく質過剰・野菜不足」に陥る典型的な外食。添えられてある野菜では、明らかに足りない(野菜を残すなどは問題外)。動物性たんぱく質の量としては、いくら小さなサイズを選んでも「3日分くらいは優にある」と考える。

主食(パンやご飯)を食べないと栄養バランスが偏るし、食べると間違いなくカロリーオーバーになる。よって、たびたび食べてはならない。

・カレー

まごうことなき“日本料理”だが、日本のカレーの味はスパイスよりも食塩によるところが大きいので、塩分のとりすぎになりがち。野菜は、見た目よりは多い。できれば「カツカレー」よりも「野菜ゴロゴロ」などを選びたい。

昔のカレーとは異なり、今のカレーは充分においしいので福神漬けやらっきょうは不要のはず。余ったご飯をこれらの漬物類でかき込まないように。

・牛丼

意外に野菜は多い(タマネギに限られるが)。さらに意外なことに動物性たんぱく質が少ない。使われている牛肉は脂がきわめて多い部位なので、動物性脂肪が過多になりがち。つゆだくは塩分のとりすぎになるので、不可!

海鮮丼

牛丼よりは健康的なイメージがある海鮮丼。たんぱく質としては肉も魚もほぼ同じような栄養価なのだが、脂肪にやや違いがある。肉の脂よりは魚の油のほうが、動脈硬化には予防的に作用するという研究報告が多い。ただし、すし飯には酢だけではなく食塩が予想外にたくさん含まれている点と、予想通り野菜が少ないという欠点がある。

・寿司

海鮮丼とほとんど同じ特徴(塩分が多く野菜が少ない)を持つ。加えて、気づきにくいのだが、握り寿司は(握ってある分だけ)ご飯の量が意外に多い。こちらは、ラーメンとは異なり「汁だけ残す」というわけにはいかないので注意が必要。


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