<今月のお悩み>
影響力が大きかった経営者が急逝し、社の羅針盤を失いました。
企業風土を刷新すべきかどうか悩んでいます。
影響力が大きかった経営者が急逝し、社の羅針盤を失いました。
企業風土を刷新すべきかどうか悩んでいます。

(underworld111/gettyimages)
経営者の高齢化が止まらない。企業信用調査会社、帝国データバンクによると、日本の社長の平均年齢は60・7歳。34年連続の上昇で過去最高を更新中という。
また、同社の別の調査によると、「経営者の病気、死亡」を主因とする倒産が増えている。2024年は前年比38件(13.7%)増の316件となり、はじめて300件を超えた。全倒産に占める割合も年々高まり、かつては1%台にとどまっていたが、13年に2%台となり、ここ2年は3%台に上昇している。経営者の急逝は他人事ではない。
では、企業風土を刷新する必要はあるだろうか。結論から申し上げると、否である。
企業風土とは、その企業が持つ独自の環境や文化、価値観などの要素によって形成される組織の性格や性質である。企業理念を基礎とし、創業者の志を基点とする。それは、たとえ経営者が代替わりしようと、決しておろそかにしてはならない。