2024年11月22日(金)

ビジネスパーソンのための「無理なく実践!食育講座」

2018年12月5日

できるだけ「異なる店」「異なる料理」を選択する

ここからは、外食を食べるときに「共通して留意したいこと」をあげる。

・「他の二食」を考える。外食が昼食ならば、「朝は何を食べたか」「夜は何を食べることになりそうか」を考え、重ならないように、食べすぎにならないように、栄養素が偏らないように、配慮して店を選択する。

・セットにしない。一般食堂では単品物よりも定食物を薦めるが、カレーや牛丼やラーメンなどの専門食堂では「セット物」を頼むとカロリーや塩分が過剰になる。

・飲み物は水かお茶。外食はカロリーオーバーになりがちなので、飲み物はノーカロリーの物に限定する。フレンチにワイン、ラーメンや餃子にビール、そばに日本酒が合うことよくわかるが、現代では、外食はハレの日の食事ではなく日常茶飯事だ。「特別な日だからお酒もいっしょに」ではなく、「飲酒機会は改めて」にしたい。

・同じ物を頼まない。できるだけ偏らないようにするために、「いつも同じ物を食べる」ことを止めよう。店に入ったらまずメニューを見る。新たな気持ちで「いつもとは違うものを食べる」習慣を身につけよう。ついでにカロリー表示があったら目を通そう(必ずカロリーの少ない物を選べという意味ではない)。

・ゆっくり食べる。外食、とりわけ一皿料理はあっという間に食べてしまいがち。栄養的にも好ましくないし、アッという間に食べ終わると、満腹感はあっても満足感に乏しい食事となる。すると、間食などが食べたくなる。

・残す勇気を! 食品ロス問題は「注文する前」に考えよう。注文したあとは「多いな」と思ったら躊躇なく残す勇気を持とう。働き盛りのビジネスパーソンが健康を崩すと、自分だけではなく、家族、会社、そして社会の損失となるのだから。

・「ものすごい空腹」にしない。満腹のときに外食はしないだろうが、ものすごく空腹の状態で食堂に入らないようにしたい。そうなりそうなときは、小さなパンや果物やチーズなどを一口かじる。空腹すぎると、食べる物の選択を誤る(必要以上にたくさん注文する)ハメになる。

・食べた物を家族に伝える。家族のある人なら、昼食に何を食べたかを調理担当者に伝えよう(こういうときこそLINEを!)。食生活の偏りを多少は避けることが可能になる。

  
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