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2019年2月13日

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土方細秩子 (ひじかた・さちこ)

ジャーナリスト

ボストン大学コミュニケーション学部修士課程終了、パリ、ロサンゼルスでテレビ番組製作に携わり、1993年より米国でフリーランスのジャーナリスト活動を行う。

なぜデリバリーの自動運転化が注目されているのか

 なぜフードや品物のデリバリーの自動運転化が注目されているのか。もちろん世界的にオンラインショッピングが広がり、デリバリー件数が米国内外で急増している、ということが背景にある。これを自動運転化することで人件費などのコストが削減でき、カスタマーも迅速で便利なデリバリーサービスが利用できる。

 もう一つの大きな理由は、現在ライドシェアサービスなどで自動運転導入の波が広がっているが、道路交通法や安全面への懸念から、人を乗せるサービスが広がるにはまだ時間がかかる。しかしフードや商品デリバリーの場合、人を乗せない分実用化への認可が早いのではないか、と見られていることだ。つまり正式な認可の前に出来るだけシェアを伸ばしておくためにも、今多くの企業と提携して実績を重ねることが大切と考えられている。

 Udelvではカスタマーに対し3段階の導入フェーズを設けている。まずは体験して自動運転デリバリーの便利さ、正確さ、安全さなどを強調すること。次に自動運転車両を運営するためのトレーニングを行うこと。Udelvの車両はカメラによって常にモニターされ、遠距離コントロールを行うことが出来るが、そうしたテクニカル・トレーニングもUdelvが担当する。そして最終的には現在法律で同乗が義務付けられているドライバーなしでの完全自動運転に移行させることだ。

 デリバリーにはアマゾンのようにドローンによる自動サービスを導入しようという動きもある。しかし大型の貨物などドローンを利用できない部分にはこうしたバンによるデリバリーが主流になるだろう。さらにフードとなると揺れなどを防ぐためにもバンが今後中心となる可能性は大きい。大手自動車メーカーや新興企業がしのぎを削るこの分野は今後大きく成長することが見込まれている。

  
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