ちょっと寄り道うまいもの

2012年10月5日

»著者プロフィール

 トルコのイスタンブールで、キャビアの旨さに目覚めた。特に産地ではない。が、クルド人という少数民族がいる。この国のみならず、キャビアで名高いカスピ海沿岸の国々でも、国境地帯に居住している。そのネットワークで入ってきていた。今は知らないが、管理が厳しい産地の国々よりも、よっぽど自由に、安く売られていた。

 「エジプト市場」というマーケットの中の店で、興味がある旨を告げると、さまざまなタイプをたっぷりと味見させてくれた。それぞれの特徴について講義も。この手のことだけは勉強熱心な私は、おかげでいっぱしの知識を持つに至った。アリバイ工作のように、申し訳程度に盛り付けられた料理では、分かるはずもない、本当の魅力を知った。その後は財布の事情から、無用な知恵となってはいたが。

 そんなわけで、どこに珍味があろうが、驚かない。何か理由がある。それにしても、岐阜県の奥飛騨でキャビアと聞いた時には驚いた。飛騨牛や朴葉味噌という美味ならともかく、あの山の中でチョウザメを養殖してキャビアを?

 「サメとはいっても、生きた化石の古代魚は淡水でも育ちますから」

 と、「焼岳(やけだけ)すっぽん」の石田清一(せいいち)社長。渓流魚の養殖をしていた場所で、スッポンを育てていた。温泉の温かい水で冬眠させずに育てると、短い期間で効率的に大きくなる。

関連記事

  • PR
  • 新着記事

    »もっと見る