今月の旅指南

2014年1月24日

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狩野直美 (かのう・なおみ)

東京生まれ。フリーライター。旅行業界誌の記者・編集者を経て、1994年からフリーランスに。主に海外旅行関連誌、ウェブマガジン等に記事を執筆中。

 美を至上のものとする唯美(ゆいび)主義。19世紀半ばの英国ロンドン発祥の芸術運動をテーマにした、日本初となる唯美主義作品の本格的な展覧会が開かれる。

 会場には、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館など英国の主要美術館や博物館の所蔵作品を中心に、約140点の作品が勢ぞろい。ラファエル前派の画家として知られるダンテ・ゲイブリエル・ロセッティの「愛の杯」やアルバート・ムーアの「真夏」などに象徴される、装飾的で美しい色彩の作品が堪能できる。

アルバート・ムーア 「真夏」  1887年 ラッセル=コート美術館所蔵 Photograph reproduced with the kind permission of the Russell-Cotes Art Gallery & Museum, Bournemouth

 展示作品のジャンルは油彩画や水彩画にとどまらず、家具、工芸品、宝飾品まで多岐にわたる。ティーポットや飾り戸棚、肘掛け椅子などの家具・調度品は、今見ても斬新なデザインで目を引くものばかりだ。日々の生活様式にも「新たな美」を追求した、唯美主義の潮流に触れられる。

 なお、会場となる三菱一号館美術館は、英国人ジョサイア・コンドルが設計、唯美主義運動が席巻中の明治27(1894)年に竣工された。19世紀末の英国スタイルの空間で、同時代の芸術作品を鑑賞するまたとない機会となる。

ザ・ビューティフル─英国の唯美主義1860-1900
<期間>1月30日~5月6日
<会場>東京都千代田区・三菱一号館美術館(東海道新幹線東京駅下車)
<問>☎03(5777)8600
http://mimt.jp/beautiful/

◆「ひととき」2014年2月号より

 

 

 

 
 

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