世界の記述

2015年3月2日

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河島哲則 (かわしま・てつのり)

Crossroads International 社長

Crossroads International(クロスローズ・インターナショナル)社長。1978年、静岡大学工学部精密工学専攻を卒業。浜松市の部品メーカー勤務後 1980年代後半から米国駐在開始、米国中西部の駐在員として勤務する間に米国永住権を得た。自動車部品産業で35年以上にわたるキャリアを築く。 2004年6月からは、日本自動車部品工業会の北米事務所代表(ミシガン州ノヴァイ市)として、自身の自動車部品産業に関する専門的な知見を部品工業会の 会員企業に提供している。また、クロスローズ・インターナショナルの社長として、日本と米国の自動車部品企業が、それぞれの文化的な違いを乗り越えて事業 を行うためのコンサルティングを行っている。

 確かにデトロイトというのは米国自動車産業のニックネームであり、在米海外自動車メーカーに対して米国の自動車メーカーを指すものだ。

 しかし、実際のところデトロイト市内にある自動車組立工場はクライスラーのジェファーソン北工場だけであり、クライスラーもFCA US LLCと社名変更した現在はイタリアのフィアット傘下の企業なので、デトロイト市に米国の自動車メーカーの組立工場は存在しない。

 とはいえ、デトロイト3はデトロイト市の郊外に幾つかの組立工場、部品工場、そして研究開発センターを持っているし、日系、欧州系、韓国系の自動車メーカーも事業所を持っている。そして自動車部品サプライヤーの多くもデトロイト市郊外に拠点を構えているので、自動車産業がデトロイト周辺で生み出している雇用はとても多い。問題は米国の中産階級を代表するこれらの労働者たちの居住する場所としてデトロイト市がいかに魅力的な街に生まれ変われるかということだ。

  
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◆Wedge2015年3月号より

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