BBC News

2016年1月20日

»著者プロフィール

2008年の米大統領選で共和党の副大統領候補だったサラ・ペイリン元アラスカ州知事が、今年の大統領選に立候補している実業家ドナルド・トランプ氏への支持を表明した。政界引退後はメディアで活動を続けるペイリン氏は、保守派に依然として強い影響力を持つ。

ペイリン氏は19日にアイオワ州で開かれた共和党の集会にトランプ氏と共に登壇し、「トランプ氏のために戦う準備できてる?」と聴衆に呼びかけた。

トランプ氏の選挙運動チームは発表文で、ペイリン氏の支持は「誰もが望む」「影響力のある」ものだとして歓迎した。

発表文はさらに、ペイリン氏を「信頼できる保守主義者」で、「健全財政主義者として実績があり、一歩も引かない中絶反対派で、企業に成長機会と繁栄の自由を与える小さな政府を信奉している」と述べた。

ペイリン氏はアラスカ州知事の任期2年目だった2008年、大統領候補ジョン・マケイン上院議員の働き掛けで副大統領候補となった。同年秋の大統領選では、民主党のバラク・オバマ現大統領が当選した。

自らを「ホッケー・ママ」と呼ぶペイリン氏は当時、短期間で多くの支持者を獲得し、メディアの注目を集めた。

2009年にペイリン氏はアラスカ州知事を辞任。政治評論や執筆に活動の場を移し成功している。

トランプ氏への支持を表明する直前、ペイリン氏は娘ブリストル・ペイリン氏による記事をツイッターで紹介。内容は、トランプ氏の主要ライバル、テッド・クルーズ上院議員(テキサス州選出)を非難するものだった。

共和党候補者選びの初戦となるアイオワ州の党員集会は2月1日に予定されており、クルーズ上院議員は同州での支持率でトランプ氏と接戦状態になっている。

一方のクルーズ上院議員は、2012年の上院議員選でペイリン氏からの支持を得て大方の予想を裏切り当選したことに触れ、「彼女の支持なくしては上院議員にはなれなかった」と述べている。

クルーズ氏は「2016年に彼女がどうするにしろ、自分はいつまでも彼女のファンだ」とツイートした。

<解説>アンソニー・ザーチャー記者(ワシントン)

ペイリン氏の評判は2008年の頃ほど高くない。公職から退いており、リアリティー番組への出演が疑問視されるなどしているからだ。だが、知名度は抜群で、共和党保守派から強い支持がある。

トランプ氏は過去に政治的にリベラルなスタンスを取り、リベラルな候補を支持したことがあるため、本当の保守派ではないという批判が一部にある。ペイリン氏の支持獲得は、こうした批判を退ける一助になるかもしれない。

そこまでいかなくとも、ペイリン氏の支持表明によってトランプ氏の集会にはさらに大勢の人が集まるかもしれない。同氏の支持集会はすでにスポーツ競技場を満員にするほどの盛況ぶりなのだが。

(英語記事 Donald Trump presidential bid gets Sarah Palin backing)

提供元:http://www.bbc.com/japanese/35358877

関連記事

  • PR
  • 新着記事

    »もっと見る