2024年5月20日(月)

2023年11月20日

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非鉄金属商社として、各メーカーの製品を幅広く取り扱うアルコニックス・三高株式会社。グループ内のシナジー効果やグループ全体の展望について、親会社であるアルコニックスの手代木社長に伺った。

自律成長を促すM&Aを実践

アルコニクスグループ       アルコニックス株式会社 代表取締役 社長執行役員COO 手代木 洋    (てしろぎ・ひろし) 1981年日商岩井株式会社(現:双日株式会社)入社。2003年アルコニックス株式会社に入社以来、アルミ・銅製品事業に携わり2004年執行役員就任時に同事業のトップに。2014年取締役就任後も、国内外流通、海外ビジネス展開において統率力を発揮。コーポレート部門長、連結子会社役員等の要職を経て2022年4月取締役社長執行役員COO、同年6月代表取締役社長執行役員COOに就任。

 商社機能と製造機能を併せ持つ非鉄金属業界の総合企業「アルコニックス」。M&A(2023年11月時点で21件)を通して事業を拡大し続けてきた手代木社長はこう語る。

「国際競争や少子化等さまざまな要因で、国内における全素材産業のトレンドが近年目まぐるしく変化している。主要な取引先・供給先である伸銅業界、軽圧業界もサプライヤーが統合され、流通業にも効率化が求められている」

 そうした時代の潮流において、2010年にアルコニックスの出資先であった三高金属産業の事業を譲り受け設立されたのがアルコニックス・三高株式会社だ。アルコニックスが資金面でのバックアップやガバナンス強化を行う一方で、従来の取引先であった優良企業とのビジネスチャンス拡大は、グループ全体にとっても大きなメリットとなった。

 手代木社長も「それぞれの得意分野を活かし、一番効率の良い形で持続的に成長していくビジネスモデルを実際に展開しているのが強み」と話す。

 現在、アルコニックスが力を入れているリサイクル事業も本格化。2023年2月に北九州市に2.7万㎡の土地を取得し非鉄金属等のリサイクル施設の建設に着手、2024年後半を目途にアルコニックス・三高を含むグループ会社のネットワークにより集められた非鉄金属等のスクラップ(再生原料)を取引先のニーズに合わせて供給できるよう、グループの「総合リサイクルセンター」の稼働を開始予定だ。

非鉄金属のトータルコーディネーター

(右上)大阪本社のフロア。(左上)名古屋の配送センター内。(右下)名古屋支店にはデザイナーが常駐。(左下)スタッキングのご飯茶碗「YOHAKU」。美しさ・持ちやすさ・高精度を満たす。 写真を拡大

 大阪に本社を持つアルコニックス・三高は、銅及び銅合金、アルミニウム、ステンレス、その他非鉄金属材料を取り扱う商社である。東京、札幌を拠点とするアルコニックス三伸と2021年4月に事業統合し、東日本グループは銅管と建築資材の販売、西日本グループは半導体及び機械装置向けの部品・材料の販売と、二つの側面で事業を展開している。なお、名古屋支店には3DCADを扱うデザイナーが在籍しており、グループ企業で唯一BtoC向けのオフィス家具や日用雑貨品の設計・開発等を行っているのが特徴。

 単なる非鉄材料の販売だけではなく、加工品や表面処理の提供、またコスト削減、工程短縮などの提案サービスまで、「部品図面の読める流通営業」として取引先に寄り添い、きめ細かいソリューションを提案。最終的には「材料で困ったら三高に聞け!」と頼られる存在になるべく「非鉄金属のトータルコーディネーター」を目指す。

 アルコニックスグループとしてのシナジー効果について、アルコニックス・三高の山森社長はこう語る。

 「材料面では、グローバルなサプライヤーとの連携が増え、加工面では大型で高難度のものから一般向けの製品まで対応できる企業に後方支援して頂ける心強さがあります。材料仕入から販売、加工、スクラップの回収、リサイクルに至るまで一貫して対応できるリソースがあるというバックグラウンドは、得意先への大きなアピールポイントとなり、他の流通企業との差別化も図れるようになりました」

 事業統合後は売上が増加しており、今後は経常利益も3年レンジの移動平均で、毎年+5%を意識していく考えだ。

これからの時代を担う新たな可能性

 スーパーやコンビニエンスストア、冷凍倉庫等で使われる冷凍冷蔵機器について、脱炭素社会の実現に向けて、地球温暖化係数が代替フロンの約1/700とされるCO2冷媒を利用したシステムに順次置き換えが進んでいる。このように環境に優しいCO2冷媒が流れる銅管には通常より高い圧力がかかるが、アルコニックス・三高は耐圧性能が高く、軽量で製造コスト削減にも寄与する「銅合金管」を提供。材料メーカーの協力を得て国内で唯一在庫を保有し、迅速に供給することで市場に貢献している。

 また、山森社長が着目しているのがマグネシウム関連製品。燃えやすく危険というイメージだが、他の物質に比べて軽量かつアルミニウムや鉄、樹脂材料より強度が高いマグネシウムは、熱による変形が少なくリサイクルも可能なため、環境型自動車やドローンといった今後さらなる技術開発が期待される製品に搭載されるべく販売活動を始めた。

 さらに、世間でも今大きな話題となっているのが、半導体メーカー(株)Rapidus(ラピダス)が次世代半導体工場を千歳市に立ち上げる一大プロジェクトと道央圏に提唱する北海道バレー構想。投資総規模が5兆円ともいわれる壮大な国家事業に際し、札幌に販売と物流拠点を構えるアルコニックス・三高も材料供給面で貢献するためにチームを結成した。コロナ禍以降、低迷している半導体市場が2024年には回復に転じるという見方もあり、その動向に今後も注目が集まるだろう。

 非鉄金属業界全体として辛抱の時期ではあるが「今は次の10年で飛躍的な成長を遂げるための基盤づくりが重要」と先を見据える手代木社長。時勢にとらわれず新規のM&Aや投資案件を手掛けながら、風向きが変わったタイミングにエンジン全開で走り出せるよう、アルコニックスグループは確固たる地盤を築いていく。

日本のものづくりを日常から支えていく

 

アルコニックス・三高株式会社
代表取締役社長
山森 茂
(やまもり・しげる)
同志社大学文学部を卒業後、日本写真印刷株式会社に入社。1989年、三高金属産業株式会社に入社し2007年に取締役就任。2010年にアルコニックス・三高株式会社執行役員、2015年に取締役を経て2019年6月、同社代表取締役社長に就任。

 

 

非鉄メーカーの再編が進み、流通企業も試練の時期を迎えていますが、当社は品質、価格、納期さらにカーボンニュートラルに寄与する環境に優しい商材の発掘に力を注ぎつつ、東の銅管の販売事業、西の半導体及び機械装置向け部品・材料の販売事業、そして各事業における仕入と販売業務を車の4輪にたとえ、この厳しく、変化の激しい材料市場というサーキットを走り続けてまいります。

 

アルコニックス・三高株式会社 
設立 2010年4月  
従業員 60名 
売上高 130億円(2022年度)
https://alconix-mitaka.com/