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本書 訳者 城島明彦氏が力説!なぜいま方丈記が注目されるのか。
◎【養老孟司氏推薦!】
800年の時を経て蘇る、わが国最古の災害文学!
コロナ、地震、津波、貧困…
不安に苛まれる現代人のための最高の古典。
この1冊がものの見方を変える!
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無常を自らの力にして、天災と戦乱の世を生きた鴨長明(1155~1216)。
無常とはあきらめることではなく、次に進むための生きる知恵でもある。
そのことに気づければ、何が起ころうと悩まず、焦らず、不安にならずにいられる。
そしてすべてを受け入れ、強くなる。それが未来を楽しむことにもつながる。
災害文学として知られる鴨長明の名作を、コロナ後を生き不安に苛まれる日本人に向けて、
現代語抄訳スタイルで読み直す。
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<本書の目次>
第一章 天災と人災
第二章 方丈の庵に住む
第三章 いかに生きるべきか
「方丈記」原文(訳者校訂)
解説
「はじめに」より――
今、なぜ『方丈記』なのかといえば、新型コロナウィルスの出現によって、昨日まで元気で笑っていた人が今日はあの世へ旅立つ〝無常の時代〟に直面しているだけでなく、地震、暴風、竜巻、豪雨、洪水、豪雪、山火事、土石流などの天変地異が頻繁に起きているのも、『方丈記』に描かれた時代と酷似している観があるからだ。
(中略)
鴨長明には数々の先駆者としての顔がある。綿密な取材に基づく生々しい描写をした〝ノンフィクションライターの先駆者〟であり、前記のように出色の〝災害文学の先駆者〟として脚光を浴びたが、マルチな生き方も注目に値する。住む家は極端に小さく、身の回りに余計なものは置かない生活は、まさに〝断捨離の先駆者〟だ。
また、神職の家に生まれながら、後鳥羽上皇が用意した神職の座を拒んで脱組織を図り、好きな和歌・音楽の道に進むために出家して山奥に隠棲したが、都へ和歌を送ることは継続したので、一種の〝リモートワークの先駆者〟ともいえるし、人里離れたところでひそかに執筆した著作『方丈記』を発表して一躍有名人になったところなども、ちょっとこじつけめくが、〝YouTuberの先駆け〟と呼べなくもない。