超約版 方丈記

鴨長明:原作 ,城島明彦:訳者
電子版あり
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超約版 方丈記
鴨長明:原作 ,城島明彦:訳者

800年の時を経て蘇る、わが国最古の災害文学!コロナ、地震、経済不振… 不安に苛まれる日本人が本当にあるべき姿はいかに?

定価:1,100円(税込み)
新書判 160ページ
発売日:2022年 3月19日
ISBN:978-4-86310-249-1
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本書 訳者 城島明彦氏が力説!なぜいま方丈記が注目されるのか。 

◎【養老孟司氏推薦!】
 800年の時を経て蘇る、わが国最古の災害文学!
 コロナ、地震、津波、貧困… 
 不安に苛まれる現代人のための最高の古典。
 この1冊がものの見方を変える!

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無常を自らの力にして、天災と戦乱の世を生きた鴨長明(1155~1216)。
無常とはあきらめることではなく、次に進むための生きる知恵でもある。
そのことに気づければ、何が起ころうと悩まず、焦らず、不安にならずにいられる。
そしてすべてを受け入れ、強くなる。それが未来を楽しむことにもつながる。
災害文学として知られる鴨長明の名作を、コロナ後を生き不安に苛まれる日本人に向けて、
現代語抄訳スタイルで読み直す。

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<本書の目次>

第一章 天災と人災

第二章 方丈の庵に住む

第三章 いかに生きるべきか

「方丈記」原文(訳者校訂)

解説

「はじめに」より――

今、なぜ『方丈記』なのかといえば、新型コロナウィルスの出現によって、昨日まで元気で笑っていた人が今日はあの世へ旅立つ〝無常の時代〟に直面しているだけでなく、地震、暴風、竜巻、豪雨、洪水、豪雪、山火事、土石流などの天変地異が頻繁に起きているのも、『方丈記』に描かれた時代と酷似している観があるからだ。

(中略)

鴨長明には数々の先駆者としての顔がある。綿密な取材に基づく生々しい描写をした〝ノンフィクションライターの先駆者〟であり、前記のように出色の〝災害文学の先駆者〟として脚光を浴びたが、マルチな生き方も注目に値する。住む家は極端に小さく、身の回りに余計なものは置かない生活は、まさに〝断捨離の先駆者〟だ。

また、神職の家に生まれながら、後鳥羽上皇が用意した神職の座を拒んで脱組織を図り、好きな和歌・音楽の道に進むために出家して山奥に隠棲したが、都へ和歌を送ることは継続したので、一種の〝リモートワークの先駆者〟ともいえるし、人里離れたところでひそかに執筆した著作『方丈記』を発表して一躍有名人になったところなども、ちょっとこじつけめくが、〝YouTuberの先駆け〟と呼べなくもない。

 

 
 
 
 

 

著者プロフィール
鴨長明 (かものちょうめい)

平安時代末期から鎌倉時代にかけての日本の歌人・随筆家。建暦2(1212)年に成立した『方丈記』は和漢混淆文による文芸の祖、日本の三大随筆の一つとして名高い。下鴨神社の正禰宜の子として生まれるが、出家して京都郊外の日野に閑居し、『方丈記』を執筆。著作に『無名抄』『発心集』などがある。

城島明彦 (じょうじまあきひこ)

昭和21年三重県生まれ。早稲田大学政経学部卒業。 東宝を経てソニー勤務時に「けさらんぱさらん」でオール讀物新人賞を受賞し、作家となる。『ソニー燃ゆ』『ソニーを踏み台にした男たち』などのノンフィクションから 『恐怖がたり42夜』『横濱幻想奇譚』などの小説、歴史上の人物検証『裏・義経本』や 『現代語で読む野菊の墓』『「世界の大富豪」成功の法則』 『広報がダメだから社長が謝罪会見をする! 』など著書多数。「いつか読んでみたかった日本の名著」の現代語訳に、 『五輪書』(宮本武蔵・著)、『吉田松陰「留魂録」』、『養生訓』(貝原益軒・著) 、『石田梅岩「都鄙問答」』、『葉隠』(いずれも致知出版社)がある。

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