ビジネスパーソンのための「無理なく実践!食育講座」

2019年2月6日

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佐藤達夫 (さとう・たつお)

食生活ジャーナリスト

1947年5月30日、千葉県千葉市生まれ。1971年北海道大学水産学部卒業。1980年から女子栄養大学出版部へ勤務。月刊『栄養と料理』の編集に携わり、1995年より同誌編集長を務める。1999年に独立し、食生活ジャーナリストとして、さまざまなメディアを通じて、あるいは各地の講演で「健康のためにはどのような食生活を送ればいいか」という情報を発信している。日本ペンクラブ会員、女子栄養大学非常勤講師(食文化情報論)、食生活ジャーナリストの会事務局長。主な著書共著書に『食べモノの道理』(じゃこめてい出版)、『栄養と健康のウソホント』(一般社団法人家の光協会)、『これが糖血病だ!』(女子栄養大学出版部)、『安全な食品の選び方・食べ方事典』(成美堂出版)、『野菜の学校』(岩波書店)、『新しい食品表示の見方がよくわかる本』(中経出版)ほか多数。講演活動では、「あなたはなぜやせられないか?」「生活習慣病は自分で治す」など肥満や糖尿病のメカニズムや、「健康長寿のための食事と生活」という食生活と健康にまつわる最新情報を、医師の視線ではなく、一般の人にわかりやすいことばで提供する。あるいは、健康を保つ上で欠かせない技術としての「安全な食品の選び方」や「食品表示の見方」あるいは「健康にいい野菜の栄養情報」を、やさしく解説する。また、長年、女性雑誌を編集してきた立場から、「男性の家事が社会を変える」「中高年からの二人暮らし」などのテーマで、男性の家庭内自立を説く。

(KatarzynaBialasiewicz/iStock/Getty Images Plus)

間食をじょうずに利用しよう

健康のためには規則正しい食事が基本だが、ビジネスパーソンはそれが毎日可能であるとは限らない。会議や先方との打ち合わせの都合で、食事と食事の間が長時間空いてしまうこともある。そんなとき「無意識に」何かをつまんで食べてしまうことも少なくないだろう。

この「無意識に何かを食べちゃう」ことは、糖尿病や肥満などの生活習慣病の原因となる危険性がある。量が少なくても、意外にカロリーが高かったり、塩分が多かったりする。場合によっては(空腹時に食べることが多いので)血糖値を急激に上げてしまうこともある。

逆に、上手に食べれば、食事バランスを整えたり、肥満を抑制したり、血糖値をコントロールして、生活習慣病の予防に役立たせることもできる。そのポイントは「間食を1回の食事としてしっかり意識して食べること」である。

「栄養バランスのいい食事」は、言うのは簡単だが実践するのはきわめて難しい。1回の食事ごとにそれを実践するのは管理栄養士でさえ至難の業だろう(「三度三度の食事の内容をすべて栄養バランスのいい物にしろ」などとはだれもいってないが・・・・)。ましてや外食の多いビジネスパーソンにはほとんど不可能。なので(ここでたびたびいっているように)できれば一日単位で、それができなければ一週間単位で、栄養バランスを整えるようにしよう。

足りない栄養成分を間食で補充する

栄養バランスを整えようとするときには、食事回数が多いほうが、その可能性が高くなる。とりわけ、不足している栄養成分については「食事回数が多いほうが修正しやすい」ことは、容易に理解できるだろう。

食事内容は個人個人で(相当に)異なるので、一概にいうのは難しい。ここでは「日本人の平均値」で考えてみよう。一般論として、日本の成人に不足している栄養成分は「食物繊維」「カルシウム」「カリウム」「n-3系脂肪酸」。

食物繊維を多く含む食材は野菜類・果物類・いも類・豆類・海藻類・精製しすぎてない穀物類など。カルシウムを多く含む食材は牛乳・乳製品・小魚・色の濃い葉物野菜など。カリウムは多くの食材にまんべんなく含まれているが、野菜類や果物類やいも類や豆類に比較的多い。n-3系脂肪酸は魚類や種子類に比較的多く含まれる。

これらの食材は、一度の食事ごとに摂取するのはなかなか容易ではないために、どうしても不足しがちになる。そういうものは「間食」で補充をするとよい。

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