2024年12月22日(日)

ビジネスパーソンのための「無理なく実践!食育講座」

2019年2月6日

(KatarzynaBialasiewicz/iStock/Getty Images Plus)

間食をじょうずに利用しよう

健康のためには規則正しい食事が基本だが、ビジネスパーソンはそれが毎日可能であるとは限らない。会議や先方との打ち合わせの都合で、食事と食事の間が長時間空いてしまうこともある。そんなとき「無意識に」何かをつまんで食べてしまうことも少なくないだろう。

この「無意識に何かを食べちゃう」ことは、糖尿病や肥満などの生活習慣病の原因となる危険性がある。量が少なくても、意外にカロリーが高かったり、塩分が多かったりする。場合によっては(空腹時に食べることが多いので)血糖値を急激に上げてしまうこともある。

逆に、上手に食べれば、食事バランスを整えたり、肥満を抑制したり、血糖値をコントロールして、生活習慣病の予防に役立たせることもできる。そのポイントは「間食を1回の食事としてしっかり意識して食べること」である。

「栄養バランスのいい食事」は、言うのは簡単だが実践するのはきわめて難しい。1回の食事ごとにそれを実践するのは管理栄養士でさえ至難の業だろう(「三度三度の食事の内容をすべて栄養バランスのいい物にしろ」などとはだれもいってないが・・・・)。ましてや外食の多いビジネスパーソンにはほとんど不可能。なので(ここでたびたびいっているように)できれば一日単位で、それができなければ一週間単位で、栄養バランスを整えるようにしよう。

足りない栄養成分を間食で補充する

栄養バランスを整えようとするときには、食事回数が多いほうが、その可能性が高くなる。とりわけ、不足している栄養成分については「食事回数が多いほうが修正しやすい」ことは、容易に理解できるだろう。

食事内容は個人個人で(相当に)異なるので、一概にいうのは難しい。ここでは「日本人の平均値」で考えてみよう。一般論として、日本の成人に不足している栄養成分は「食物繊維」「カルシウム」「カリウム」「n-3系脂肪酸」。

食物繊維を多く含む食材は野菜類・果物類・いも類・豆類・海藻類・精製しすぎてない穀物類など。カルシウムを多く含む食材は牛乳・乳製品・小魚・色の濃い葉物野菜など。カリウムは多くの食材にまんべんなく含まれているが、野菜類や果物類やいも類や豆類に比較的多い。n-3系脂肪酸は魚類や種子類に比較的多く含まれる。

これらの食材は、一度の食事ごとに摂取するのはなかなか容易ではないために、どうしても不足しがちになる。そういうものは「間食」で補充をするとよい。


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