WEDGE REPORT

2019年5月20日

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原辰徳監督の手腕ならでは

 しかしながら一方では意外にも、このタイミングにおける澤村の一軍再合流を評価する意見も少数ながら球団周辺から出ている。そのうちの巨人OBの1人は「原辰徳監督の手腕ならでは」と言い切り、こう続けた。

 「粗相を犯した澤村を反省させるべく二軍で〝塩漬け〟にしてしまえば、まず間違いなく彼の野球生命は終わってしまう。日のあたらない世界にいると澤村という男が性格上ダメになることを原監督は知っている。それならば嵐のようなバッシングを浴びることも覚悟した上で、あえて一軍に引き上げてマウンドで投げさせようとしたのだろう。

 もともと澤村はいい意味でも悪い意味でも強いハートの持ち主。表に出ることで自分に対する実際の風当たりがどれだけ強いのかを体感させ、そこで反省することをあらためて感じながらマウンドで〝懺悔(ざんげ)の快投〟を続けさせる。それが狙いだと思う。

 活躍し続ければ自軍にとって貴重な戦力になるし、他球団からトレード要員として目星を付けられるかもしれない。いずれにせよ、原監督はぶっ叩かれることを覚悟の上で澤村をあえて一軍に昇格させた。つい先日メディアの前で澤村に関し『孤独感は味わわせない』とはっきり言ったと聞いたが、その強い決意の表れだろうね」

 スーパーヒールのごとくG党からも冷たい視線を浴びている澤村が原監督の狙い通り、非難を賞賛に変えられる日は来るのか。これからも続くイバラの道を乗り越えられるか否かは、本人の心構えにかかっている。

  
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