家電口論

2019年5月22日

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多賀一晃 (たが・かずあき)

生活家電.com主宰

スマート家電グランプリ審査員。主催する『生活家電.com』を通じ、家電の新製品情報、使いこなし情報他を発信中。過去、某メーカーでAVメディアの商品企画を担当、オーディオ、光ディスクにも精通。また米・食味鑑定士の資格を有する。水、米、パン、珈琲、お茶の味に厳しい。

 4月、LG電子の新型TV発表会に参加し、最新の有機EL、4K液晶テレビの画を拝見しました。アナログ時代は、品質のひどいテレビもあったのですが、今はデジタル時代。程度の差はあれ、皆、基本キレイです。「高画質」を売りにしてきた日本メーカーはますます追い詰められていく感じがしました。

 では、テレビ市場は、今どうなっているのでしょうか。今回は、カタログに掲載されている今販売されているモデル数と量販店のオンラインストアの価格を元に、日本テレビ市場の分析をしてみました。

 視点は、秋に予定されている消費税増税前に、駆け込みで買うなら、どれが一番お買い得かということです。

 チェックしたのは、シャープ、ソニー、パナソニックの日本メーカー3社、韓国 LG電子、中国 ハイセンスの計5社。カタログは量販店の店頭入手、オンラインストア価格は、ヨドバシカメラ、ビックカメラの4月25日頃の価格です。

(baloon111/gettyimages)

ユーザー別 お買い得タイプは

 結論から言うと、回答はいくつかあります。

 画質にそんなに興味がなく、2020年のオリンピック放送にも興味がない人は、「55インチ 4K 液晶テレビ、4Kチューナーなし」です。

 画質にそんなに興味がなく、2020年のオリンピック放送には興味がある人は、「55インチ 4K 液晶テレビ、4Kチューナーあり」です。

 イイ画質で観たい方は、「55インチ 4K 有機ELテレビ」です。これは基本4Kチューナー付きです。

テレビで使われるパネルの特長

 いずれの場合も、55インチを推していますが、それは次のグラフによります。

 上のグラフは、「画面サイズと市場売価」のグラフです。テレビのパネル種類で色分けしています。

 HDパネルというのは、ハイビジョン放送に対応した小型テレビに使われるパネルです。小型なので、ハイビジョン放送用の大型パネル、FHD(フルHD)パネルより解像度が落ちますが、小型テレビに使う分には、FHDパネルと同視してもイイパネルです。

 FHDは別名:2Kパネル。このHDパネルとFHDパネルが2011年の地デジのメインパネルです。テレビメーカーとしては、どちらかというと、なくしたいラインナップでしょうね。しかし、今現在、テレビ放送を楽しむには十分なテレビといえます。

 次は、4K 液晶パネルです。今の主力です。近似腺の傾きもかなり寝ています。生産技術がほぼ確立された状態で、大画面を買ってもなかり、リーズナブルな価格で手に入ります。

4K 有機ELと8K 液晶

 残る2つは、4K 有機ELと8K 液晶です。双方とも、これからの主力を狙っているテレビです。特長は、有機ELは「きれいな色表現」、そして8Kは「圧倒的な解像度」です。

 有機ELは、テレビの理想形と言われる「自家発光型」です。なぜかというと自家発光だと、通電しない時は光らないので、完全な「黒」を作ることができるからです。光にとって重要なのは、「シアン」「マゼンダ」「イエロー」という光の3原色に「黒」です。この黒があることにより、光を正確に描写することができます。そして、有機ELは目を見張るほど色がキレイです。

 しかし、だから買うのかは別問題。有機ELテレビの前の自家発光型テレビである「プラズマテレビ」は「液晶テレビ」に破れています。テレビメーカーは二言目には、「画質」「画質」と叫びますが、それだけではテレビを売ることはできないことが証明された瞬間でもありました。

 8Kの液晶テレビも凄まじいまで技術です。初めて見た瞬間、テレビの画とは思えませんでした。ドット感が全くないので、キレイな絵画に見えたのです。その時の画は、パリの街並み。美術館の風景画のようでした。確かに今までのテレビと一線を画す、映像表現です。

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