今月の旅指南

2012年6月29日

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狩野直美 (かのう・なおみ)

東京生まれ。フリーライター。旅行業界誌の記者・編集者を経て、1994年からフリーランスに。主に海外旅行関連誌、ウェブマガジン等に記事を執筆中。

 古代エジプトでは、人は死後に来世で復活すると信じられていた。冥界を通って再生を果たし、永遠の生命を得る。そんな古代エジプト人の死生観と出会えるのが「大英博物館 古代エジプト展」だ。

フウネフェルの『死者の書』 口開けの儀式の場面(部分)
©The Trustees of the British Museum

 今夏、オリンピックで脚光を浴びるロンドンにある大英博物館は、世界屈指のエジプト・コレクションを誇り、その所蔵品は10万点を超える。今回は、彩色された木棺や金箔のミイラマスク、銀製の天秤皿、装身具、ミイラなど約180点が来日する。

 その中で注目なのが、美しい彩色で知られるフウネフェルのパピルスや、世界最長の「グリーンフィールド・パピルス」などの『死者の書』だ。

 死者の書とは、試練に満ちた冥界を切り抜けるために、復活に必要な呪文を記した指南書。死者が供物を口にするための“口開けの儀式”や、冥界の王オシリス神による“審判”など、再生までの過程が順を追って描かれている。

 テーベを支配していた司祭の娘、ネシタネベトイシェルウのものである「グリーンフィールド・パピルス」は、全長37メートルもある。会場では、これをすべて展示。日本で見られるまたとない機会となる。


大英博物館 古代エジプト展
<開催日>2012年7月7日~9月17日
<会場>東京都港区・森アーツセンターギャラリー 六本木ヒルズ 森タワー52階(東京メトロ日比谷線六本木駅下車)
<問>03(5777)8600
http://egypt2012.jp/

 

◆ 「ひととき」2012年7月号より

 

      

 





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