うつ病蔓延時代への処方箋

2014年11月13日

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 感動して泣く、悲しくて泣くなど、感情の表現として涙を流すことができるのは人間だけにある行為。男は涙を見せるな、と育った年代は、泣きたくても我慢するのが基本だった。しかし、泣くことでストレスが無くなる。眠りやすくなるという。能動的に涙を流そうと呼び掛ける涙活(るいかつ)を推進する感涙療法士の吉田英史氏に、涙の効用などを聞いた。*感涙療法士は任意団体が認定する資格です。

吉田英史(よしだ・ひでふみ)
早稲田大学大学院教育学研究科修士課程(学校教育専攻)修了。高校教師を経て現職。学校心理士。全国の学校や病院で涙の授業(涙活)を開催。最近は、看護師や企業、自治体の職員に向けての涙活や講演会を実施している。演劇と旅行を趣味とし、訪問した国は53カ国に及ぶ。

笑いや睡眠より効果ある涙

―― 涙活がマスコミなどで取り上げられ、涙を流す効果が認識され始めています。その指導的役割を担っているのが感涙療法士ということでしょうか。活動内容などを教えてください。

吉田英史さん

吉田:感涙療法士とは、様々なフィールドで涙活を広め、心の健康をサポートする人のことです。涙活とは、涙活プロデューサーの寺井広樹氏が提唱した心の健康法で、これを広める人を養成するため「全米感涙協会」を設立し、東邦大学医学部名誉教授の有田秀穂先生による「涙の効用とメカニズム」、私の「泣き言セラピー」を受講して、認定テストに合格した人に与えられます。

 「全米」とありますがアメリカの協会ではなく、映画でよく使われる「全米が涙した感動の一作」などというキャッチコピーを流用したネーミングです。

 私は認定された感涙療法士として医療や福祉、教育現場で、患者や生徒の心の健康を、涙活イベントを通してサポートしています。ここでいう涙活とは、能動的に涙を流すことにより心のデトックス(体内毒物の排出=直訳)を図る活動と定義しており、泣く行為は笑いや睡眠よりストレス解消に効果的であり、医学的にも分かってきています。

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