WEDGE REPORT

2015年6月9日

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 エネルギーの安定供給が最重要課題となっている中で、原油・ガス開発生産の最大手である国際石油開発帝石(INPEX)は4月に、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビの陸上油田の権益を獲得した。また2月には西オーストラリア沖合で進めている大型LNG(液化天然ガス)プロジェクト「イクシス」の生産井の掘削作業を開始した。原油・ガスの自主開発を積極的に展開している北村俊昭INPEX社長に開発の現状と展望について聞いた。

INPEXがアブダビ首長国政府及びアブダビ国営石油会社から獲得したADCO鉱区で生産される石油


Q アブダビで大型陸上油田の権益を国際入札で獲得できた意義は何か

A 中東の中で最も安定している地域で、60年以上安定的に操業してきた実績があり、かつ膨大な埋蔵量が確認されているなど、あらゆるリスクが極めて小さい巨大油田が国際入札に出ること自体が極めて珍しい。国際指名入札により今後40年という長期にわたる石油権益を得られた意義は極めて大きい。

Q 日本企業のINPEXが権益を獲得できた理由は何か

A 当社が1970年代からアブダビで40年間操業してきたことで信頼関係を築けたことに加え、日本政府による積極的な資源外交のおかげもあり、政府間で相当強い関係ができていたからだ。特に安倍政権は資源外交に力を入れ、安倍晋三首相とアブダビ政府の実質トップの皇太子との首脳間の信頼関係が非常に強い。この油田の権益を最初に獲得したのはフランスのトタールで10%、2番目がINPEXで5%、この後に最近、韓国が3%獲得したが、このあとメジャークラスが続くだろうとみられている。

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