米下院議員が提言「南シナ海で軍事力を適用すべし」


世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察するコラム。

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5月26日付の米National Interest誌で、フォーブス米下院議員が、中国の南シナ海への進出拡大について、事態をエスカレートしないように注意しながらも、米国は、艦船、航空機の派遣など軍事力を適用していくべきだ、と論じています。

画像:gettyimages

 すなわち、中国が領有権を主張する南シナ海は単に広大な水域であるだけではなく、漁業や潜在的なエネルギー資源等があり、その戦略上の価値と重要性は明らかである。

 南シナ海での中国の一層挑発的な行動は、周辺国や米国にとって警戒を要する。中国は海軍、沿岸警備隊などを総動員して、他国の船舶を脅かし、石油掘削設備を設置し、人工島や施設を建設している。中国の沿岸警備船舶の数は、今や、日本、ベトナム、インドネシア、マレーシア、フィリピンの沿岸警備隊の総計よりも多い。中国が、驚くべき速度と規模で埋め立てしているのをみると、これを近い将来やめるとは思えない。中国は事実上の支配を達成し、ゆくゆくこの海域に対する主権を確立するだろう。

 この地域の領土紛争に巻き込まれることは避けつつも、中国のますます強硬な行動に対しては、米国が、軍事力に裏打ちされた一体的な対応を打ち出すことが必要である。同時に、如何に事態をエスカレートしないように軍事力を適用していくのかについても注意深い検討が必要である。

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