定年バックパッカー海外放浪記

2015年9月20日

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高野凌 (たかの りょう)

定年バックパッカー

1953年生まれの62歳。横浜生まれ、神奈川県出身。大学卒業後は商社、メーカー勤務を経て2013年定年退職。2014年春から海外放浪生活を始める。放浪歴は地中海、韓国、インドシナ半島、インドネシア、サンチアゴ巡礼など。サラリーマン時代は主として海外業務に従事。ニューヨーク、テヘラン、北京にて海外駐在を経験。身長170センチ、57キロ。獅子座。A型。現在2人のご子息は独立し、夫人との2人暮らし。孫1人。

サントリーニ島(2014.5.1~5.13) 5月3日夕刻。例によりホステルのテラスで夕陽を眺めながら地元のスーパーで買い込んだビール、フランスパン、ソーセージ、惣菜サラダなどで簡単に夕食を済ませ、一緒にいた若者全員で村はずれの居酒屋にくりだすことになった。

 ユースホステルのバーテンダーであるグラスゴー出身29歳のジェイミーと彼の恋人で同じくホステルで受付嬢をしているリバプール出身21歳のリディアの二人が案内役。これに南米の男子学生三人組、オランダ留学中の韓国女学生、台湾の小学校の先生イーチャン、マレー系カナダ人カップル、それにカナダの聖少女アリーゼが加わり合計11人。

イオ村の居酒屋は各国の観光客でいっぱい

 居酒屋まで歩いて20分。お金のない若者たちなので居酒屋で注文するのはビールかコーラだけで些か寂しい。小生がささやかな男気を出して3、4皿料理を注文して皆でシェアしたら多少盛り上がってきた。居酒屋は欧米のカップルや家族連れなどでほぼ満席。居酒屋の主人がギターを弾いてアコーデオンやバンジョー(?)のトリオで賑やかにギリシア民族音楽を奏でている。

 小生が景気づけに盆踊り風グリーク・ダンスを披露すると満場の拍手喝采。欧米の観光客は慌ててカメラやビデオなど取り出して珍風景を撮影。主人も大喜びで我々一行全員にラキアというジンのような地元の蒸留酒をふるまってくれた。若者一行も一気飲みして盛り上がってきた。

居酒屋のアザラシのようなご主人

 主人が日本人かと聞くので「イエース!」と答えると主人は破顔一笑し一枚の古い写真を持ってきた。それは40年も昔の若き日に船乗りとして広島の近くに寄港したときに広島平和公園で道案内してくれた地元の女子高生とのツーショット写真であった。目の前にいる髪も髭も真っ白で酒焼けして赤ら顔のビヤ樽肥満体のオヤジがセピア色の写真ではスリムな体型に当時流行りのベルボトムのジーンズを穿いて長髪にもみあげを伸ばしており、かなりのハンサムだ。70年代のロック歌手のような雰囲気である。隣に清楚なセーラー服の女子高生が笑みを浮かべて佇んでいる。

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