定年バックパッカー海外放浪記

2015年11月29日

»著者プロフィール
閉じる

高野凌 (たかの りょう)

定年バックパッカー

1953年生まれの62歳。横浜生まれ、神奈川県出身。大学卒業後は商社、メーカー勤務を経て2013年定年退職。2014年春から海外放浪生活を始める。放浪歴は地中海、韓国、インドシナ半島、インドネシア、サンチアゴ巡礼など。サラリーマン時代は主として海外業務に従事。ニューヨーク、テヘラン、北京にて海外駐在を経験。身長170センチ、57キロ。獅子座。A型。現在2人のご子息は独立し、夫人との2人暮らし。孫1人。

地方を巡り普段着の韓国を探る
・期間:2014年8月30日~10月2日
・旅行費用:12万円

恐怖の釜山港産業道路

 9月4日 9時に釜山港外国客船到着ターミナルに自転車と荷物を抱えて降り立った。自転車を組み立てて荷物を搭載。ふと案内所を見るとやはり相当な荷物を積んだ2台の自転車が置いてあり傍らに欧米系カップルがいた。スイス人のマティウスとジュリアでありソウルから自転車専用道で釜山まで自転車旅行してきたとのこと。

 彼らの説明では韓国は全国的に自転車専用道が整備されており欧州の自転車ツーリストの間では有名だそう。まさに“灯台下暗し”である。マティウスは早速専用道の地図などを小生のタブレットに送ってくれた。

 気分よく最初の目的地である釜山郊外の海辺の高級リゾート、海雲台(ヘウンデ)に向かって11時過ぎスタート。旅客船ターミナルを出ると巨大な釜山港をぐるりと囲むように片側4車線の広い国道が走っている。

 韓国では車両は右側通行である。釜山港に出入りする大型トラック、トレーラーがひっきりなしに自転車の左側を後方から追い越してゆく。いわゆる産業道路である。制限速度は50キロとあるが全く無視しておそらく70キロ以上で疾走している。しかも自転車を追いこす時も一切減速しない。自転車の左ハンドルの脇を大型車両が通るたびにものすごい風圧で自転車が左右に揺れる。とにかく大型車両の運転が荒っぽく制限速度は無視するのが常態化しているようだ。

 自転車に20キロの荷物を積んでいるのでハンドルを取られやすいが、それに車両の風圧が加わり非常に不安定だ。さらに釜山港の各埠頭への鉄道の引込線が入り乱れて国道を横切っている。このレールに自転車のタイヤが少しでも嵌まり込めば自転車ごと転倒する。ハンドルの左下に取り付けたバックミラーで常に後方車両に注意しながら進む。5キロほど走行したところで、後方ばかり注意していたため前方の線路に気づかずレールの溝に減速しないまま突っ込んでしまった。幸い転倒は免れたが溝に突っこんだショックでハンドルに固定してあったジャイロコンパスと荷台後ろに取り付けた反射鏡が吹っ飛んで路上に散乱した。

 さらに5キロくらい走行すると産業道路と別れてほっとしたが、今度は海沿いの坂の多い街中を上り下りで疲労困憊、やっと海雲台の宿に到着。時計を見ると午後3時であった。

関連記事

  • PR
  • 新着記事

    »もっと見る