2024年4月28日(日)

山陽新幹線各駅停車の旅

2016年4月16日

手柄山中央公園 回転展望台 手柄ポート

 山陽電気鉄道・姫路駅から、手柄駅へ。駅からさらに10分ほど歩いたところにある「手柄山中央公園」。この旅の案内役・アシスタントのまきこさんが、ぜひ体感してほしいと強くすすめてくれた「回転展望台・喫茶店」へ。昭和41年、姫路大博覧会が開催された折、ロサンゼルス国際空港の管制塔を模してつくられたそうだ。エレベーターを上がった先は「手柄ポート」という店の入口。お茶やお酒を飲んだり、パフェやみつ豆など甘いものを口に運びながら、姫路市街を360度一望できる。回転速度は15分で一周と思いの外早い。建物も、風景も、忘れがたい思い出ができた。これは生きた建築遺産だ。

兵庫県姫路市西延末440
079-295-1242

喫茶店からは、姫路城や、書写山・名古山・広峰山、よく晴れた日は小豆島など瀬戸内海の島々、淡路島や四国連峰までも見晴らせる
飲みものや、甘いものの他にも、カレーやスパゲッティなど軽食もメニューに
写真手前の床に写っているのが回転レール。手前は軸として固定され、外側だけが回転する。窓の外に見える塔は、「太平洋戦全国戦災都市空爆死没者慰霊塔」
レモンスカッシュを飲む間、風景は3回転
フルーツいっぱいのみつ豆

手柄山中央公園 スリラー塔

 手柄山中央公園は、昭和17年、手柄山に開園した広大な市民公園。昭和41年には姫路大博覧会が開催され、現在の様子はほぼその当時からのもの。頂上の「太平洋戦全国戦災都市空爆死没者慰霊塔」を囲むように、「回転展望台」「スリラー塔」「ロックガーデンと人口滝」「姫路市立手柄山温室植物園」「姫路市立水族館」「ひめじ手柄山遊園」「和風庭園」「姫路市立姫路球場」などが点在する。私には、姫路で幼少期を過ごした友人が何人かいるが、みな口を揃えて「懐かしい、よく家族で訪れた」と、当時の話を聞かせてくれる。

 西洋のお城のような「スリラー塔」も、姫路大博覧会のパビリオンとして建てられた。迷路のような造りで、階段をのぼりながら次第に「天空の城ラピュタ」の世界へ迷い込んだような不思議な感覚に。

兵庫県姫路市手柄山中央公園内

「スリラー塔」の下には「ロックガーデンと人口滝」が。今はポンプが壊れ水は出ない
「スリラー塔」からの展望。姫路城の下を、山陽新幹線が走り抜ける、絶景に目を見張る。新幹線好きや、お城好きには、たまらない場所である。ちなみに、姫路大博覧会が開催された当時は、姫路駅から手柄山までの1.6キロを、モノレールが走っていたそうだ

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