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2016年12月6日

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小川たまか (おがわ・たまか)

フリーライター

1980年東京生まれ。教育、働き方、性暴力などを取材。『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。』(2018年/タバブックス)。Yahoo!個人「小川たまかのたまたま生きてる」(https://news.yahoo.co.jp/byline/ogawatamaka/)などで執筆。Twitter:@ogawatam

――国内のミルクメーカーが、今後は一緒に検討を始めるのですね。

末永:今は日本の粉ミルクメーカーは6社だけです。メーカーさんも大変で、赤ちゃんが減っていく中で、粉ミルクメーカーは生き残らなければいけないし、安全なものを作らなければいけない責任感がすごくあるから、簡単に「液体ミルク作る」と言えない状況はあると思います。

 だからそこをたとえば、他業種の飲料水メーカーや海外メーカーを提携してリスクを分散できるといいですね。リスクが高すぎるからできませんという議論にならないように、いろいろな業界を巻き込んでいけたらいいと思っています。今も、他業種メーカーの担当者さんを呼んで勉強会をしていますが、今後はもう少し積極的にやっていこうかなと思っています。

編集担当K:たぶん売れますよね。

末永:ただ、継続的に買う人がいないと運営が成り立たない、ラインが回らない。粉ミルクメーカーさんは、そのあたりを心配されているのかなと思います。

――ジュースとかお茶は毎年新発売が出るのに、ミルクとなると難しいんですね。

末永:そうなんです。飲料水メーカーって、1000品番作って翌年に残るのが3品番と聞きました。どんどん開発する。でもミルクの場合は赤ちゃんの主食なので、1億個に1個でも何か問題があったら命に関わること。粉ミルクメーカーの方に聞くと、飲料は基本的に水の部分が多いから、菌の発生の仕方も違うと。

――少子化で赤ちゃんも少ないし。

末永:そうなんです。赤ちゃん増えている国が世界中でたくさんある中で、海外のミルクメーカーさんもあえて日本で商売しようとはなかなか思わないかもしれない。

10代の男の子から署名も

――検索欄に「液体ミルク」と打つと、関連検索に「デメリット」と出るんですね。まだ国内にないものなので、不安を感じたり、「今まで導入されていないのはデメリットがあるからでは?」と考えている人もいるのだと思います。液体ミルクのデメリットはあるでしょうか?

末永:デメリットの一つは、価格が粉よりも高いことですね。アメリカの場合、7割ぐらいの人が粉ミルクを使っていて、残りが液体ミルクや薄めて使う液体ミルク。ヨーロッパの場合、もう少し液体ミルクを使っている割合が高くて、それはアメリカの場合、ヨーロッパよりも(液体ミルクと粉ミルクの)価格差が大きいからだと思います。200ミリの液体ミルクが、イギリスだと1本150円ぐらい、アメリカだと200円以上するんですよ。

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